フリーターを経て広告代理店に潜り込めたのは我が身の幸運でした。例えその会社に広告制作のノウハウがなくても、広告に携われるチャンスを得ることができたからです。そしてなければつくる。後にウェブ専業に舵を切り、文筆業に手を出したのも同じ理由です。
広告には会社の個性が反映されます。それは創業者の性格といってもよいでしょう。広告制作をするようになって直面した壁が「良いもの」の定義です。クリエイティブかどうかは関係ありません。クライアントが良いと思うもの良いもので、広告とは客の機嫌を取るためにあるとは過言ですが、近いものがあるのです。その「良い」の基準を創業者が決めます。
楽天系のCMをみて彼の性格を想像します。嘘をついたり、逃げをうったり。前者はカードの「お皿に換えますよね?」で、後者は保険の「っていってました」。本当に性格が出ます。