偽装が発覚した楽天が偽装だった件

各種偽装がかまびすしい昨今ですが、またもや発覚したのが「楽天」です。プロ野球球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」の優勝を記念したセールによる価格誤表記は偽装だったのか? ということではありません。

いや、これは偽装でしょう。どうやっても「手違い」で起こることではありません。エクセルか電卓で、売価を決めてその後に通常売価を決めれば良いだけのことです。

A列に「売価」をいれるとして、B列に「通常売価」を表示させるエクセルの式はこう。

=A1*(100/23)

電卓なら、売価に「4.3478」を掛ければOK。77%オフということは通常売価の23%。つまり売価を0.23(23%)とすれば、1.00(100%)は4.3478倍という単純な計算です。

はてさて本稿における「偽装」とは楽天です。IT企業の看板に偽りありです。

なぜか? 創業者で社長であり会長の三木谷浩史氏の発言によれば「勝手セール」と呼ばれる、未承認のセールがあったと確認しています。それを黙認しては、正式にセールイベントに参加したショップとの不公平が発生します。一般論としては参加したと言うより「協力」したのですから。騒動がおきるとショップの責任と線引きしながら、セールでは「楽天」としての一体感を押し出す「ズルさ」は三木谷氏の人柄からくるものかは別の議論なので脇に置きます。

つまり勝手を見逃しはならず、というか楽天はこうした勝手を嫌っている会社です。なぜなら手取りが減るからです。楽天の管理下で実施することで、楽天にお金が転がり込む仕組みが「楽天市場」なのです。もちろん、ビジネスとしてこれを悪と単純に責めるものではありません。

ならばです。どうして「パトロール」をしなかったのでしょうか。数万店、億を超える商品点数がある楽天市場ではすべてのチェックはできない。とフォローする小金稼ぎのコメンテーターもいました。

だから偽装IT企業なのです。

先の方程式(というほどでもないのですが)を思い出してください。ショッピングモールに限らず、昨今のネットで「データ」を扱うサイトは「データベース」により処理しています。

するとこういう仮説が立ちます。

「売価と通常売価の開きが4.3478倍は勝手セールの可能性が高い」

数字には多少の遊びを持たせ、倍率は値引率やセールの中身よる可変変数となるのは当然として、「データ」を掴んでいる側の楽天が、商品点数の多さから「チェックできない」というのは「人力」をベースにした発想でIT企業のそれではないのです。

三木谷氏が「技術」というたびに虫酸が走るのは、技術への造形も発想も敬意もないことが、彼の発言から透けて見えるからです。偽装価格は論外ですが、偽装IT企業・・・は、これまた偽装食品並みに多くて、これもまた

「日本にグーグルが生まれない理由」

生まれるわけがないのです。違う競技をやっているのですから。数学オリンピックの会場で、マラソンをやっているようなもので、気合いと根性と飛び込み営業と怒濤のテレアポで「成長」した企業をIT(インフォメーション・テクノロジー)で括るのは、ブラックタイガーを車エビと呼び、バナメイを芝エビと称するのと同じ偽装です。

 

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