フジテレビの凋落と「イマつぶ」

矢部浩之、青木裕子結婚披露宴スペシャル。とてもくだらなかったです。批判でありません。それがめちゃイケであり、バラエティです。わたしが認めないのは、スカしている笑い。くだらないことをやっているけど、本当はおれ、イケてるんだぜ、というのが透けて見える「タレント志望の芸人」であり、それを野放しにする番組です。

しかし、あれはいけません「イマつぶ」。ツイッターもどきの短文投稿機能で、これ見よがしにその投稿をテロップで表示します。ウザイ、邪魔、ゴミ、カス。投稿内容を非難しているのではありません。画面だけで成立するくだらなさこそ、テレビの笑いでしょう。誰かの同意など、気にせず笑い飛ばすのがめちゃイケでしょうが。というわけで、わが家では下記のようにして観覧(この写真は転載OK.いちはやくこんな馬鹿な取り組みをお洒落と信じている無能ディレクターの更迭を望んでいます)。

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ガムテープが丁度、テロップの幅となったので隠します。ガラス面に粘着部分がつくと、画面が痛むので真ん中当たりに「ラッキーストライク」のボックスを噛まして浮かせています。

いまやウジテレビの番組は、自助努力をしなければ楽しめず、そりゃぁ視聴率の低迷が続くわけだと妙に納得。「アゲるテレビ」でも書きましたが、完全に視聴者を無視しています。「みなさまのNHK」でも番組名は忘れましたが、ツイッターを転載しているものがありましたが、リモコンの何色かを押下すれば消えるという設定があり、これは納得。双方向性とは、視聴者の強制参加ではなく、視聴者にも選択権を与えるということです。だからつぶやきたい奴らはそこでつるめば良く、番組作りのプロの「作品」を自分の価値観と照らし合わせて楽しみたい人のために「つぶやきを見ない」という選択肢を提供することこそ正しい双方向性なのです。

フジテレビがやっていることは「礼賛の強制」、あるいは「世論の捏造」。BPOに訴えられる級の偏向報道であるのは、投稿されたすべての「誹謗中傷」が掲載されるわけではないから。つまりマンセーばかりが取捨選択されて報じられていることであり、だからウジテレビと揶揄されるのだとの自作自演です。

毎回、ガムテープを貼り続ける訳にはいきません。だから今後も続くようなら「とぶくすり」以来、見続けていた彼らの番組とて見なくなるやも知れません。残念ですね。番組がつまらない、という理由以外の「視聴者参加で視聴者を失う」のですから。

いまつぶで熱心に投稿している人は別の意見を持つでしょうが、テレビに表示されるという「特典」が常態化すると、表示されようというバイアスが働き、おもねる意見が多くなり、番組スタッフは誉められて心地よくなり、増上慢と成り世論から逸脱し、必然的に視聴者を置き去りにし、番組が終わります。脱原発を激しく主張するMCがつとめるラジオ番組などに顕著に現れ、ところが一度こうした「カルト化」がはじまると、打ち切りを陰謀説にして、己を反省することはありませんが、そこまで私が心配することではありませんね。

しかし、本当に残念です。フジテレビ。マイクロ株主としても。

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