インターネットを生業とするなら必読です。
キーワードは「過剰結合」。
精緻な情報の結びつきがインターネットの価値を高め、高度情報
化社会を超高度情報過密時代へと誘いました。
メリットは図り知れません。しかし、すべての技術は使い方次第
であり、たとえば原子力発電などその最たるものでしょう。
わたしは20年来の脱原発派で、そのきっかけは忌野清志郎と東芝
の戦いや、はだしのゲンの読書体験など多々ありますが、最大の理
由は、人類は核を制御できていないということを知ったことです。
厳密には特定条件下での制御であり、核廃棄物の処理については
答えが出ておらず、先送り案としての再利用でさえ、希望的観測と
知ったからです。
だからことがおこれば、不測の事態がおこるというのが想定の範
囲内で、昨今かまびすしい脱原発派が唱える論とは正反対の立場に
立つのは
「(福島の事故まで)知らなかった。知った以上は止めなければ」
という主張がヒステリーとしか思えないからです。
止めた後のも核廃棄物が・・・とは、論旨を違えるのでこれ以上
掘り進めませんが、こうしたヒステリックな主張も情報の過剰結合
からで、脱原発派の人は脱原発の主張が通る情報ばかりに目を向け、
ツイッターで発言することにより、フォロワーから同じ系列の情報
が寄せられ、それこそが社会の全てと盲信します。
カルト宗教と同じ状況で、こうした状況はインターネットがなけ
れば生まれなかったことで、闇とは言いませんが、こうした世界に
生きていることを意識しなければ、下した判断が冷静な意識のした
にあったかどうかも判断できません。
関東のAMラジオの文化放送のキャスターの大半は過剰結合状態
にあり、概ね脱原発のカルトに染まっています。
元局アナの吉田照美などはもう無惨なほど過剰結合のるつぼに嵌っ
ております。番組で共演していた上杉隆などの影響がもっとも強い
と思われ、上杉氏が彼の信条で何を言おうがかまやしませんが、彼
の発言とネットによる過剰結合が秀逸なラジオパーソナリティーを
脱原発、反政府アジテーターに変えたことは残念でなりません。
そして程度の差こそあれ、インターネット、ソーシャルメディア
と呼ばれるものに触れている以上「過剰結合」の罠から逃れる・・・
ためには、その状態がどういものかを知っておく必要があります。
だから、必読と激賞します。
■つながりすぎた世界〜インターネットが広げる「思考感染」にどう立ち向かうか
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