iPhone5片手の脱原発の偽善

「iPhone5」が今週末の朝から国内で流通し始めます。しばらくはこの騒動を起きるのはスポンサーさまであるキャリアの宣伝にも繋がるから。それはさりとて非常に興味深いのが、同日も予定されている脱原発集会だかデモだかなんだか。ここに「iPhone5」をもって参戦する人がどれほどいるのかについて。

それが一台目ならばともかく「4」あるいは「4S」からの買い換えならば、原発は止めたいが、浪費にも似た消費生活は改めたくないという傲慢の告白。

原発を止めれば地球温暖化ガスが増えるのは自明。で、それを容認するならばその意思表示をしなければなりません。あるいは「総量規制」で抑制する、つまり電気使用量を抑えることで地球温暖化ガスを減らすのであれば、不要不急の消費を抑えるどころか、消費そのものを抑制し、その結果による国力衰退も甘受する覚悟がなければなりません。電気とは目の前のスイッチのオンオフだけではなく、すべての産業においての動力であり、総量をもって規制するなら消費者レベルまで降りてくる頃には、何層にも重ねられて重い負担となるものです。

どこかのバカ政府の嘘つき経産大臣が、再生可能エネルギーの開発促進により雇用が生まれるだとか寝言を吐いていましたが、技術開発ができてもその「製造」は安い人件費と安い電力をもつ国で行われることなど小学生でもわかる理屈で、どこにも雇用など生まれまい。

話を戻します。「まず、できることから」。市民運動や環境活動で繰り返される台詞で、それはとても正しい言葉です。ダイエットもまずは目の前の大福をガマンするところから始まります。ならば、まず、「毎年の如きiPhone の買い換え」からやめてみては如何かと思うのです。電化製品は壊れるまで使う。これは脱原発だけでなく、ロハスとかエコとかいう人にもね。

「古いiPhoneは中古市場で活用されている」という反論は詭弁。「安いiPhone(USED)」の流通が消費を刺激し、浪費の裾野をひろげる行為だからです。

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