ドコモのスマホは詐欺商法

 NTTドコモの「通信障害」とは

「詐欺的商法」

 です。
 スマートフォン(スマホ)の普及により通信量が増大し、
予期せぬトラブルにより輻輳(ふくそう・通信負荷)がおこった
ことを理由としており、まるで「ユーザー」が悪いかのような報道が
まかり通っていることへの憤りから「詐欺的」とまでしています。

 使い放題を謳ったのは誰でしょう?
 スマホをお持ちの方なら記憶にあるでしょうが、スマホを購入時に

「スマホ用定額(使い放題)プラン」

 を執拗に奨められたことを。

 わたしも奨められましたが、自宅での無線LAN経由でのスマホ
利用を想定していたので、一定量以下の制限付き使い放題にしました。
スマホの利用で制限を超えた場合には、スマホ定額に比べれば割高
ですが、定額になるプランにした理由は「意地」です。

 ケータイキャリアの「やりくち」を知っているものからすれば
鵜呑みにするのは癪な話しだからです。それは彼らの「オススメ」
とは彼らにとっての「オススメ」であり、

「ぱちんこファン感謝デー」

 がパチンコ店にファンが感謝して金をドブに捨てるイベントだと
いうのと似ています。ざっくりといえば、彼らは儲かるものしか
奨めません。商売ですから、当然といえば当然。

 するとわずかな利用で制限値を楽々突破。あまりのバカバカし
さがスマホを辞めた理由のひとつです。自宅兼事務所で、
光回線を無線LANで利用しており、自分専用のマックが3台ある
環境の人間にとって、スマホのような不便な道具を使う行為は
無駄金と時間の浪費以外の何者でもないのです。

 これは私のライフスタイルの問題。外出が多く、荷物を減らし
たいが、パソコンに近いネット環境を利用したいというなら、
スマホは便利でしょう。操作性の悪さもノートパソコンを持ち
歩くことと天秤にかけて判断すればよいでしょう。

 しかし、これはケータイキャリアのスマホ煽りに唾する理由で
もありますが、いま、もっとも操作性が高いといって過言ではない
iPhoneシリーズでも用途によります。

 先日、銀座のアップルストアにでかけ、ちょっとしたサポート
をうけたのですが、屋内のエレベーターをおりて、近寄ってきた
おねえちゃん・・・スタッフがiPhoneを情報端末として、顧客
整理をしている姿には感心しました。良い使い方だと。

 ところが実際にサポートを受けて対応するスタッフがもつのは
iPadで、各種情報を入力際の速度が遅すぎイラッとします。
ブラインドタッチができるなら、キーボードの方が数倍早いこと
でしょう。

 そしてサポートを受けたという証の「署名」をしてくれと
iPadを差し出します。そこに指で名前を書けば、タダでさえ
ミミズがブレイクダンスしている文字が、現代アートのように
文字の意味すらなくしてしまいます。はっきりいって不愉快。
下手くそなりに自分の名前ぐらいはと練習しているのでね。

 つまりは「便利便利と騒ぐほどのことはない」ということ。
 その便利とは情報処理だけのものか、人間の感性や満足感を
満たすものかという議論が欠落していることをアップルストア
で学びました。

 詐欺的商法に話を戻します。

 通信回線の限界は、設置する機器により決まります。
 分かりやすくいえば、一般的な電話の固定回線は「1本」しか
つながりません。会社などの「集合回線」のばあい、設置してい
る端末(機会)の容量が上限です。単純に考えれば携帯の仕組み
も同じ。単位が何千、何万となるだけで電卓の仕事です。

 インターネットへの接続も同様。かつてプロバイダーの広告に

「バックボーン回線」

 と謳っていたのも、接続先から他の回線への橋渡しが、
一般道か高速道路か新幹線かを自慢していたというわけです。

 で、高速道路でさえ最大収容車両数はわかります。

 単純計算でこう

総距離×車線数÷平均車両長(クルマの長さ)

 これでは車は走れませんが、首都高速ではまともに
車が走れないほどの渋滞となると「入口閉鎖」して、車両台数を
調整します。

 さて、首都高速が「乗り放題券」を発行して、その結果、
大渋滞を引き起こすだけならまだしも、全入口を「閉鎖」し
たとしたら・・・詐欺という誹りは免れないでしょう。

 ドコモなどのキャリアがやっていることはこれと同じです。

 そもそも想定利用者の平均通信量を割り出し想定利用者数を
かけ算した上で、通信容量の限界を割り出さなければ、設計とは
呼べません。それは落ちないようにという「祈り」です。

 まさかドコモの技術者が「祈り」をベースに日々を過ごしてい
ることはないでしょう。そして「想定以上」というのは論外。

 なぜなら、すでにスマホが世に出て時は経ち、なにより
ライバルのソフトバンクの通信障害・・・遅延、不便? は
誰もが知っている話しで、これに対処していないなら通信
インフラを扱う企業の資格はありません。

 百歩譲って、いままでが「想定外」だとしましょう。

 それでも「詐欺的」と断じます。

 なぜなら、今日も力一杯スマホを売っているからです。
 構図としては破綻を目前に新規会員を募っていた

「安愚楽牧場」

 と同じです。

 スマホを望む消費者の声に押されて・・・とは詭弁。

 以前にも触れたことがありますが、日本のケータイ市場は
キャリア(回線会社)の力が強く、一部の端末を除けば、
仕様から台数までキャリアが指示、管理しています。その
証拠は「0円端末」。キャリアの「予想」が外れて、
だぶついた不良在庫が0円となります。

 で、市場に供給するスマホの台数や割合を増やしたから
「普及」しているように見えるだけで、スマホの普及を裏付
けるかのように報じられるデータも

「出荷台数」

 です。

 携帯市場が飽和状態となるなかで、スマホにより

「定額データ通信料金」

 の底上げに成功し、売上に大きく貢献しています。

 先の例えなら、渋滞問題の根本解決の見通しが立たないまま
儲かるからと「乗り放題券」が販売され続けているということです。

 そしてこれが報じられることはないでしょう。
 

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