オプトイン、オプトアウト論

 ユーストリームを使い、自分の自殺を中継した事件が報じられま
した。いわゆる「匿名掲示板」で直前まで心情を告白しており、
それを揶揄する投稿や、励ます投稿などがあったと報じられていま
すが、良識ある人はこういう反応を示すでしょう。

「(ネット投稿を)規制できないのか」

ユーストリームとは手軽な装置で「実況中継」ができるネット
サービスで、局所的に盛り上がっております。この利便性を画期的
とまでは持ち上げませんが、手軽な情報発信拠点として否定はしま
せん。

しかし、折に触れて書いていますが「バカの下限」をどこに
設定するかで賛否は分かれます。公序良俗に反する映像を禁止する
と規約に謳っても、ルールは破るためにあるという確信犯の数より
ルールを知らない阿呆は多く、バカの下限はいともたやすく下落し
ます。

一方、ネット界の著名人・・・という人の論理はいつも破綻して
いることが多いのですが・・・はこういいます。

「日本の社会はオプトインで、もう少しオプトアウトを認めればいい」

オプトインを「意訳」すれば「事前承認」で、オプトアウトが
「事後承諾」です。事前にチェックしてからサービスを開始するのか
問題が起きてから対処するのかの違いで、米国型のネットサービスは
後者で、グーグルのストリートビューや電子書籍など、文句をいわれ
るまで対応が鈍いのはそれが理由です。

反対に国内のネットサービスは「事前準備」に時間を費やし、
立ち後れることもしばしばというのがネット界著名人の主張です。

そして「まずは始める」からと。

なるほど、私もオプトアウト。賛成です。

だからこう提言します。

「国民総背番号制にして、インターネット接続にはIDカードが必須」

これで「匿名掲示板」は真の意味での匿名が排除され、ネットを
舞台とした犯罪を抑止することができます。

するとこう猛反発されるのが論理破綻だというのです。

「個人情報が漏れる。国家による情報統制の恐れが」

・・・だから、オプトアウトだってば。問題が起こってから考えれ
ばいいんだって。

日本は立派な民主義国家で、ダメな政党が個人情報を握り、悪さを
したなら政権交代をさせれば良く、まさしく今の民主党政権を誕生さ
せた大きな理由は

「一度民主党にやらせてみる」

というオプトアウト的な理由なのですから。

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