民主党の選挙対策で不況がやってくる

馬鹿馬鹿しいのですが避けて通れそうもないので今日は暫定税率
の話について。

充分な話し合いなどとお為ごかしをいいますか、民主党がやるこ
とは話し合いをこじらせて「解散総選挙」を引き出そうという意図
はイラク特措法で安倍ちゃんを引きこもらせたときからそのままです。

昨夏の参院選の

「優先選挙で自民党に勝たせ過ぎちゃったね」

という日本人のバランス感覚が追い風が吹いた勝利に浮かれ、

「民意は民主党だから解散総選挙をしろ」

などという主張は一見正しいようで無茶苦茶な理屈です。
だってあれは「参議院の半分を選ぶ選挙」ですからね。
ある意味、国民としても冒険もできる選挙だったのです。

それに参議院選挙の結果次第で衆議院の選挙をやるのならば
最初からひとつでよいのではないかという「そもそも論」に帰結
します。

もはや失笑王としての貫禄がついてきた「ヤメナイ王子」こと
小沢一郎さんの発言も秀逸です。要約ですが

「国会をないがしろにしている」

などとほざいていますが、国会サボって中国で尻尾を振り、
採決もほったらかして大阪府知事選の応援に行っていた人が吐いて
よい台詞ではありません。

それではもう一方の与党党首で日本国総理大臣様はというと
まぁ就任からしばらく達、ある程度彼のやり方が見えてきたので
言わせていただきますがひと言で言うなら

「仕事しろ」

彼が景気の良い平時の総理なら文句はありません。
役人と議員の誰にもいい顔をして、野党に「言質」を掴ませない
のらりくらりとした答弁もひとつの戦術です。

しかし、朝日新聞による安倍追放キャンペーンが結実した

「朝日新聞株安」

で、求められているのはメッセージです。日本は何処に向かい
何をするのかを投資家は待っています。もちろん、じっとではな
く儲かりそうな所を転々としながら横目で。

そして今回も知らぬ存ぜぬで逃げおおせようとしています。

参議院では「内閣不信任決議権」がないので、「問責決議」で
代行し、首相の責任を問おうとするのですが私たち国民も馬鹿で
はありません。と、いうかこれは政治をワイドショー化した
「純ちゃん効果」もあって、少しは考える力が備わってきています。

だから、福田総理が総理としてリーダーシップを取る発言で
その言葉尻をとらえて民主党がはしゃいで「問責決議」で、
国会を弄ぶのなら民意は民主党から離れていくことでしょう。

残るのは「団体・組織系」と「とにかく自民党が嫌い」という
支持者だけです。

・・・ところが、年金未納の時もとっとと逃げ出した福ちゃん、
コホン、福田首相は今回も火中の栗を拾うこともなく、自ら矢面
にも立たず、安全なところで下々の争いを見下ろしていらっしゃ
るご様子。

実に腹立たしい話です。

「ガソリン騒動」については「政治屋さんの権力闘争」でし
かなく、国民主役や生活第一という言葉が大嘘だったと宣伝し
ているかのような民主党に涙を禁じ得ません。

さて、そんな中・・・またぞろ民主党から失言が。

「1日だけでもいいからガソリンを値下げさせる」

と「(綴るのも馬鹿馬鹿しい)ガソリン値下げ隊」のお一人
がぽろりと告白。

マスコミも面白がって民主党の実績としたいのだろうと
軽く扱っていますが、まず第一に「1日だけ」とこの時点で
いうということは

「暫定税率の見なおしなど本気で考えていない」

という告白です。本気で考えていないのに「体を張って」と
軟禁しようとするのは「馬鹿騒ぎ」や「悪ふざけ」の類では
ないでしょうか。

生命や職を賭してではないのです。たった1日でも良いと。

それではそのたった1日で考えられる最悪のシナリオを見て
みましょう。

4月1日ガソリンは下がるでしょうか?

ガソリンへの課税は元売りからの出荷時なので4月1日に
25円安くなるのはこの出荷分です。つまり、店頭(ガソリン
スタンド)にある在庫は高く仕入れた分です。

はてさてしかし、メディアの煽りも受け現場では値下げし
ろという無言の圧力がかかることでしょうから下げるのでは
ないかと見られています。

そして前後に「買い控え」が起こります。

3月はできるだけ車に乗らないように。
4月もできるだけ車を使わないように。

街角景気はグローバル経済ではなく「空気」が決めます。

トータルの計算からではなくなんとなくです。

すると3月は車を使わない手荷物程度の買い物にとどめ
春休みのレジャーも近隣で済ませ、さくらの花見も車では
なく近所の公園となります。もちろん、家計防衛の点から
もエコからも良い話です。

しかし、経済は打撃を受けます。

タダでさえ苦境に立つガソリンスタンドは高い在庫を
安く売るハメとなり、その前後は売り上げが落ち込みます。
プラスなんてひとつもありません。

個人消費の落ち込みは企業決算にも暗い影を落とします。

特に「3月末」は決算が集中しますから、最後に売り
上げを稼ぎたいときに「買い控え」となれば、良い影響は
ありません。

そして、邪道や裏技と言いたい気持ちもわかりますが、
仮に今日この「ブリッジ」が通らなければジャパンパッシ
ングは加速し株価の下落へとつながります。

その後の対策も方策も妙案もなく財源をなくした国家への
投資など私でもいやですから。不足財源を法人税の値上げで
補うと連想すれば(実際にこの議論がすぐに湧き上がるのが
不思議です。そここそグローバルでみればその先に何が待っ
ているかは明らかなのですが)日本企業への出資を引き上げ
ることでしょう。

民主党の選挙対策で不況がやってくる。

と、経済への連鎖を見越したときに

「たった1日」

がとんでもない失言だということです。

無駄遣いを諫め、不正な使用を精査し、無駄な道路は造らない。

どうしてこういう「正道」ではなく、足を引っ張る方向にしか
いかないのかが不思議で残念です。

全ての国会議員の頭から「国民」がないように映ります。

・・・あ、昔からだった。

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