まぁ批判というのは気楽なもので、特に匿名ともなるといいたい
ほうだいとなります。
悪評も評なり。人の話題になればそれだけでも有利ということ。
ただし、受ける本人は面白いものではありません。
的を射ていれば「なるほど」と頷きもしますが、そうでないこと
が圧倒的で。
だから自身はできるだけ避けようと。
論の中で必要なとき以外、特に「書評」のような形ではと。
ここで紹介している以外にも沢山本を読んでいます。
物干し竿や無銭飲食なども面白いのですが、商売の現場にいると
机上の理論でしかなく、なんどか書評を試みたのですが、悪口が
多くなるので没にしたものです。
迷いました。実に。
以前、BSEを取り上げたときに読者から紹介され、大変に
面白かった「もう牛を食べても安心か (文春新書)」の著者の新作
が本書です。
なるほど。
野口英世の再評価に始まり、DNA発見へと至る科学者の野心が
巧みな・・・流麗な・・・詩的な・・・文章で綴られます。
結論。面白いです。
ただ、フランス料理を中華の技法で飾ったような皿が、回転寿司
のレーンを寸分の隙間なく廻ってくる錯覚におそわれます。
後半は斜め読みをしました。文学的表現はすべてとばして。
それでも価格に見合う内容ではあります。
と、とどめておきます。
・・・茂木健一郎さんや梅田望夫さんといった「おインテリ様」
がその文章を絶賛していると知っていれば手に取らなかった一冊。
■生物と無生物のあいだ
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4061498916
一言でいると文章がくどい。