おしっこをしない人

 知り合いの主婦と話をしていて驚きました。彼女は1日中エアコンをいれているといいます。リビングはもちろん、睡眠時は2人の子供部屋と夫婦の部屋とすべて。驚いたのはこれではありません。

「少しでも汗をかくと苛つく」

 という台詞。汗は体温調節の生理現象。おしっこやウン●と同じく、でるのが自然の状態、今風に言うのなら「ありのまま」。

 わずかでも汗を流したくないがために、エアコンを使用し続けるとは、おしっこをしない努力を続けるようなもの。

 あいかわらず基本はノーエアコンで過ごしている私は、話しをするとすっかり変人扱いを受けるワケで、民主主義の横暴を夏になるたび体感します。

 程度問題はあっても、我慢ができるならエアコンを使わなければ、ピーク時の電力消費が抑えられますし、エコにつながるというもので、誉めろとは言いませんが、奇異の目で見ることはないでしょうに。しかし、自分たちという名の多数派以外を「悪」とする視線が投げかけられます。

 医学的根拠はありませんが、体験的に「エアコン使用が増えたことが熱中症を増加させている」と睨んでいます。

 乳幼児からエアコンを使いすぎると「汗腺」が発達せず、熱中症のリスクが高まることは知られていますが、汗腺は大人になっても退化するのではないでしょうか。高齢者でなくても。

 なぜなら、その反対があるからです。結婚当初、ほとんど汗をかけなかった妻は、私のライフスタイルに合わせた結果、汗が流れるようになったからです。

 すると、某かの事情で「暑い」環境に置かれると体温調整ができなくなります。それが熱中症増加のひとつ・・・と、これはよく知られたこと。もうひとつが「水不足」です。

 先日、私はへっちゃらでしたが、妻と愛犬(柴犬♀3才10ヶ月)の悲鳴だけなら無視するのですが、パソコンの冷却ファンが力一杯仕事を始めたので、渋々エアコンをいれます。妻と愛犬が笑顔になったのは気のせいでしょう。

 エアコンは暑さのピーク時の2時間で切ったのですが、その直前、体の「乾き」を感じます。「喉」は乾いたという自覚症状がないのですが、感覚的に「乾き」を見つけるのです。

 ノーエアコン(あるいは弱冷房)の状態では、汗の有無はともかく「暑さ」を感じ、逃れようと水分に手を出します。ところが適度以上にエアコンが聞いた環境では、暑さから逃れる必要はありません。

 しかし、季節は夏。冬に比べれば気温が高いのは当然で、感じない程度の発汗や乾燥から、体内から水分が減少している可能性があります。そんな「無自覚な水不足」の状態で、うっかり「暑い」ところにでくわすことも熱中症にいたる理由なのではないかと。

 もちろん、個人差があることですが、エアコンを当然どころか、それが自然と錯覚する多数派の意見に

「汗をかく」

 が慣用句としてしか使われなくなるかもしれません。

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