バイキングでアルタ大赤字の経営責任と織田裕二

 低視聴率ぐらいしか話題のない「バイキング」。いわずと知れた「笑っていいとも!」の後番組。このMC陣を、フジテレビの亀山千広社長が叱ったとミクシィニュースで発見。元ネタは「オリコンスタイル」。

フジ亀山社長、バイキングMC陣叱る「他人ごとみたいな顔しないで」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=2913026

 何かと言えば、いままで「合衆国」としていたい夏の自社イベントを「新大陸」に変えたという宣伝でのひとこま。バイキングの低視聴率は、そもそもの企画にあります。そもそもついでにいえば、「新大陸」って「合衆国」のように5年10年続けば「新」じゃなくなるのにね。つまり場当たり的なコンテンツ作りが透けて見えるフジテレビ。

 例えば月曜日に「サンドイッチマン」の地引き網のロケコーナーは、もう少し仕切りをなんとかすればもっと面白くなるでしょうし、金曜日の小林摩耶の花嫁修業は、むしろゴールデンタイムで、「ダメさ」をフィーチャーすれば人気コーナーになる可能性を秘めていますが、MCの宮迫博之とガヤの元U-turnの土田晃之が彼女の良さを殺します。

 ダメダメなブリッ子キャラながら、周囲の空気を読まない鈍さが、そのくせ周囲に気遣おうとするその姿勢のすべてが苛つかせる希有なキャラクターが小林摩耶。これを宮迫と土屋の二人が毒づくのですが、あまりのダメさを的確におっさん二人が指摘すれば、蓋然的には「イジメ」に移ります。

 宮迫と土田のトーク番組における「腕」が、マイナスに作用しているということです。

 テレビ朝日の「アメトーク」のように深夜帯なら、これでも成立するかも知れませんが、昼休みに女の子(小林摩耶は立派なオバサンですが)をいじめる映像は、すすんで見たいものではなく、イジメのない「ひるおび」「ヒルナンデス」「徹子の部屋」をザッピングします。時に、テレ東も捨てがたいモノがあります。

 それにしても終わって分かった偉大さが「笑っていいとも!」。安定して時間をつぶせる番組で、この数年はザッピングしながらの視聴でしたが、ある種「ホーム」のような番組だったのです。

 与えたダメージはお昼だけではありません。放送していた「スタジオアルタ」も大赤字だと今朝の日経新聞が報じていました。月〜金のスタジオや機材のレンタル料がはいらなくなったからです。

 報道で知ったのですが「スタジオアルタ」には、フジテレビの4割ほど出資しております。仮に赤字補填のために利益を廻していたのなら、そのカットは経営者として当然です。しかし、先に芸人を叱った亀山千宏社長が下した決断は、

「人気番組を終わらせて不人気番組を始め、出資先の経営を悪化させた」

 フジテレビの規模からすれば、些細な損失かも知れませんが、フジテレビの凋落はこれに限らず、月9の崩壊を挙げるまでもなく、めちゃイケの打ち切りが噂されるほど、テレビ東京に視聴率で完敗することが増えたのは、それは経営責任のひとつです。

 先日驚いたのは、久しぶりに「とくダネ!」にチャンネルを合わせると、小倉智昭が「めくり」をしていたこと。その「めくり」がまるで「紙芝居」でピンと来ます。

「朝ズバのパクリだ」

 あちらは別のコンテンツにしていた「めくり」と「紙芝居」を一緒にして「トレンディだろ?」と自慢しているかのよう。

 経営トップがいち芸人を叱りつけるなど、追い込まれている証拠。と、いうか亀山の代表作のひとつ「踊る大捜査線」の主演 織田裕二が日テレで連ドラの主演をやるからかもしれません。しかも設定が「お金がない」みたいな貧乏からのサクセスストーリー。

 というか、織田裕二の直近のフジテレビ主演作で、低視聴率に喘いだ「Oh,My Dad!!」ともいえます。テレビ朝日に逃げ出した天海祐希といい、逃げ出すというより、もはやフジテレビがコンテンツ制作能力に見切りをつけてのことなら、むしろ同情的になります。

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