冤罪の可能性を追求していた有名どころではジャーナリストの江川紹子氏。検察の落ち度ありきで取材をすすめている印象が強く、片山祐輔被告が保釈後の「週刊朝日」のインタビューでも、そのラインですすめています。
【PC遠隔操作事件】保釈直後の片山氏インタビュー
http://goo.gl/AMxXjq
ただし、彼女はひとつひとつ、検察のやり方で疑問を持ったことを突きつめていく姿勢で、それはひとつのアプローチです。体制を監視し、批判するのはマスコミの重要な仕事だからです。
問題は「思いこみ」で語っている人々です。有名どころではホリエモンでしょうか。片山祐輔被告が無罪になることで、自らに重ねようとしているのでしょう。
刑が確定し、刑期を終えた以上、虚言であっても自己弁護であっても、金銭的な略取が狙いの詐欺目的でない限り罪に問われず、言論の自由は認められます。
ただし、バイアスがかかっています。そして多くの片山祐輔被告を擁護するネットの声はこうです。
「検察の捏造、冤罪だ」
その根拠は明示されていません。パソコン遠隔操作事件における「誤認逮捕」という前科が主な論拠です。いまや事務次官に登り詰めた、厚生労働省の村木厚子さんの誤認逮捕から冤罪の捏造といった前科もありました。
だから警察や検察は間違い続けるという人々が、捏造冤罪国策捜査と大騒ぎしていました、ではなく、ことあるごとに騒いでいます。
江川紹子氏とは似て非なる立場です。