田村淳氏の反社会的活動に番組自粛という茶番

あまりの展開の早さにはまっている「赤い糸」のまま、久しぶりにフジテレビ「知りたがり」を見るとMCのふたりが神妙な顔でかたるので音声を上げます。するとMCのもうひとりロンドンブーツ1号2号の田村淳さんについて。なんでも駐車違反の取り締まりに関するもので不適切な対応をしたとして今週いっぱいの番組出演自粛を申し出たという形。

そういえば、昨日からYouTubeでみかけるなと思っていたら何かしたのかとチェック。

事件・・・まぁ騒動の概要は自身のバンドのライブチケットを公道で手売りするというニコニコ動画にもつ自分の番組のリアルタイム配信の企画中、駐車していた移動車が駐車禁止と取り締まられ、そのときの警察官の態度が気に入らないというのが田村淳氏側の言い分。で、田村淳氏による揚げ足とりがひたすら続くというものです。以下、些末なやり取りが続き、番組の後半には婦人警官を「ババア」と称し、これを受けての番組自粛で、今週いっぱいなら体の良い休暇ですな。

警官の態度に関しては個人差がありますがこんなもんでしょ。犯罪を取り締まる側ですからね。ただ、田村淳氏による主張では駐車禁止の取り締まり方が狡い。なんでも少し、運転席から離れた瞬間に取り締まった・・・とのこと。これは番組後半に運転手が体感時間で「10分」離れていたという自白から、単なる言いがかりと判明します。婦人警官の口調に絡み謝罪を要求し「失礼しました」という発言にたいして「それは謝罪ではない」と言い切ったのなら警察に出向き謝罪する必要をどうやら彼は感じていないようです。そして名前を問われると「運転手じゃない」とかわそうとします。

まぁ本当にどうでもよいことですが「撮影か」と問う警官に「生配信」だと繰り返すのは屁理屈。「生配信は違法か?」と食って掛かる田村淳氏ですが、営利活動における路上撮影は所管の警察署へ届け出が必要。東京都の条例で

「道路において、ロケーション、撮影会その他これらに類する行為をすること」

と網を掛けており、知らぬで通すとすれば田村淳氏とニコニコ動画の運営会社が幼すぎます。ちゃんと東京都では「東京ロケーションボックス」としてホームページでも紹介しており、こちらでは「歩道」まで含まれます。警察の知識不足も同じです。ちなみにここでは「ロケバス、資機材車等の路上駐車は絶対に行わないこと」ともあります。

番組の中で路上のコインパーキングの機械を映し、「1時間過ぎていたんだ」という言葉を駐車可能時間外とみれば、違法に道路を占拠していたのであり論外です。円滑な運転を阻害する行為といったところでしょうか。そして取り締まり後も、その場にしばらく居座り続けていたのですから、反社会的活動であり三日間の出演自粛で良いのか否か。大事(おおごと)にするのもなんですが、本人が直接出演して頭を下げるか、ババアと呼んだ婦警の所に出向き謝罪するのを「生配信」するとかが落としどころかとは思うのですが、もうひとつ法令違反があります。

田村淳氏はライブチケットを販売目的で路上にいたということは「営業活動」。ポン引きと同じく禁止されています。初手から違法行為をしていることに気づかず、何が悪いのかと婦警に絡むその姿に、モンスターペアレンツと同じ影を見て胸焼けをしたハロウィンです。

 

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