数々の過去の「予言」を引用して、専門家の意見はチンパンジー
が適当に投げたダーツの矢が当たる確率より低い。というのが表題
となっております。
石油が枯渇する。深刻な食糧不足の時代が到来する。9.11の
あと再び米国はテロの被害者となる・・・などなど。「まだ」当たっ
ていないだけ・・・と釈明する人もいますが、石油の枯渇は60年前
からいわれていたことで、残念ながらいまだにわが家の軽自動車は
ガソリンで走ります。当たらないのです。専門家の予測は。
理由を脳機能に求めます。
進化の過程で求めた「安心感」が、脳を当たらない予測を求める
構造とさせてしまったと指摘します。
端的に述べればこういうこと。
進化の過程で「経験則」を学んだ。共通項目を見つけパターン化
することが生存確率を高めたからだ。そして実際には不規則なもの
もパターン化できるという錯覚がはじまった。これが専門家の予測
だ。
さらに高度情報化社会にまだ人間の脳が慣れていないとも指摘し
ます。100年前にインターネットはありません。人間は優れていると
いう錯覚もあり、溢れる情報に対応しているかのように振る舞って
いますが、東京都の足立区にいながらエジプトのムサビさんのツイー
トをみて、ノースカロライナのジェシーのフェイスブックに「いい
ね!」とクリックしながら、解散しない野田政権との関連性を同時
処理できるプロセッサーには進化していないということです。
その結果、
「分かりやすいが間違った予測」
がより、求められるようになったというのです。
振り返ればわたしは雑誌や新聞の取材を受けた時に「未来予測」
を求められると「わからない」とし、そのなかから考え得るいくつ
かの可能性に言及するようにしています。それは発言への責任もあ
りますが、マウスイヤーと呼ばれるほど変化の早い世界に加え、株
式市況に地政学的リスク、国民性によるバイアス、マスメディアの
偏向報道(おもにお金がバイアス)などを加味すると、半年後でも
断言などできないのが、Webに真摯向き合っての結論だからです。
先の結論につながります。
「ツイッターで社会が変わる」
「フェイスブックで生き方も変わる」
という予測を声高に叫ぶ「専門家」が大衆の支持を集め、テレビ
やラジオに大忙しとなるということ。
わたしは「人」でいたいので、これからも謙虚でありつづけます。
■専門家の予測はサルにも劣る
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