チャレンジ25の撤回をする必要がない

 いま、足立区は熱い選挙戦の真っ最中。

 驚いたのが所属政党を離反して、都議選に出馬し「惨敗」した
ふたりの元区議が立候補していることです。出馬は個人の権利です
からご自由にとしか言いようがありませんが、区議として選出され
任期半ばで「や〜めた」としておきながら、都議になれないことが
明白となると、「も、いっかい」と出馬する厚顔さに何票集まるか
注目しています。

 そのうちのひとりは「みんなの党」。この党の底の浅さ、存在感の
軽さに重なってみえるのは私の乱視が進んだせいでしょうか。

 また、前回の選挙で「民主党フィーバー」という病により、トップ
当選した女性議員が公示前に配布したビラに「民主党」の文字が見
つからずに

「産地偽装」

 を疑いました。ところで、小泉元首相に対してメディアは

「小泉フィーバー」

 を多用しますが、政権交代の原動力となった“熱病”にたいして
この表現を使わないところに、いじましいほどの反自民芸風を感じ
てしまいます。

 他にも東電の労組系の立候補者もいますし、前回「最年少」で
当選した某候補者のマニフェストが軌道修正されたのは「成長」と
みるべきでしょうかね。

 ちなみにそれは「足立区内の全小中学校の選択自由化」で、
いまでも学校選択制という名前で、選べるようになっているのですが
地元優先という当たり前の制限を課しているものを、完全自由化を
目指すというとんでもないものです。

 彼の政策が実現した暁には、目の前の公立小学校に通えない児童が
でるというもの。彼はそれすらも抽選などで「自由に選べる」を
なにより優先しようという、若さ故の原理主義的な発想です。

 理想主義と呼び替えても良いでしょう。まぁ区議会議員の父親を
もつ「政治屋稼業」としては、利権に絡みつくよりは健全といえる
かもしれませんがね。

 学校選択制の弊害は、随所で耳にします。優秀校と底辺校の住み分
けが進み、底辺校はスラム化・・・というと言い過ぎですが、
「しつけ」ができていない子供は親の「しつけ」から始めなければな
らないレベルになっているのです。

 実際、私も甥の中学校に何度も足を運びましたが、パンツが見える
ほどずりおろしたダボダボのジャージをはいた「父親」に、こちらは
おパンティーが見えるほどの超ミニスカートで、美輪明宏さんを
リスペクトしたような金髪の「母親」が授業参観にいらしておりまし
た。それと最近、卒業式や入学式といった「式典」で、ガムをくちゃ
くちゃ噛んでいる「保護者」は当たり前におり、足を組み腕組みして
来賓挨拶を聞き流す「親」は普通です。底辺校だからでしょうか。

 だから「自由に選べる」というのは論理のすり替えで、以前は
あった「地域の目」から子ども達と、しつけのできていない親が
離れることで「野放し」になっているのです。

 つまり、自由に選べることにより、同じ区内の公立学校での教育
格差がより顕著になったのです。

 ついでに足立区内ではいくつかの「小中一貫校」という取り組みを
していますが、こちらも芳しい話しを耳にしません。小中一貫教育に
より、計画的にゆとりを持った教育を実現できるというお題目は
どこへやら。中学校進学時に

「別の公立中学校」

 へ「転校」する生徒が少なくないのです。これについては取材を
すすめていますので、いずれ別の機会に紹介しますが、小中一貫と
いう「枠組み」を作っただけで、教育プログラムという「中身」を
ないがしろにした結果と見ています。

 さて、冒頭からあげた各候補者、選挙期間中につき名前は控えて
おりますが、彼らに私が感じるのは

「政治家になりたいだけの人」

 ということ。権力は職業として・・・という輩もおりますが・・
そうした「私利」ではなく

「自己実現」

 の手段としてです。もちろん、それはご本人の自由ですがね。

 そもそも「首相でいたいだけの人」が総理大臣をやっているの
ですから、現代日本のトレンドなのでしょう。

「政権交代したかっただけの国民」

 が選んだ、

「権力の玉座に座りたかった左翼活動家が支配する民主党」

 ですから、致し方ありません。

 神は細部に宿るといいますが、足立区にも神さまがいたようで
どうか「貧乏神」でないようにと祈るだけです。

 そして「浜岡原発」。国民の皆様に、と芝居がかった
菅直人(節電中でなくても敬称略)が高らかに停止を要請した
のも、彼の自己実現に過ぎません。首相で居続けるための。

 浜岡原発の危険性について、今回は触れません。

 というか、菅直人氏が、本気で「国民の安心安全」を優先に
考えているのであれば、

■チャレンジ25キャンペーン
http://www.challenge25.go.jp/about/about_c25/index.html

 の見直しをまず宣言するべきでしょう。
 2020年までに1990年比でCo2の25%削減。

 発電時のCo2発生量が少ない、原発を当て込んでも実現
不可能とみられていた数字です。浜岡原発を止め、全国的な
電力不足に対応するためにCo2を多く発生する火力発電を
稼働させ・・・ているのは、電力会社の問題で菅直人的には
関係ない。だから、チャレンジ25の撤回をする必要がない
という「屁理屈」でしょうか。

 停止も「要請」で、法的裏付けがないと弁護士出身の
枝野(節電中につき敬称略)が考えたのでしょうが、そもそも

「非常事態宣言」

 をだしていれば、なんでも「政治主導」でやれていたのです。
 民主党の大好きな政治主導です。

 ただし、宣言を出せば「結果責任」も当然追わなければならず
すると「首相」どころか「与党」でもいられなくなる可能性も
でてきます。

 するとすべては民主党の「自己実現」のため。

 まぁなんどでもしつこいぐらいに繰り返しますが、選んじゃっ
たんですよ。彼らを。われわれ国民が。だからせめて区長と
区議会議員はちゃんと選びます。

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