日本経済の真実〜ある日、この国は破産します〜

 某「朝まで理屈のこねくり回し」テレビ番組で、日本の借金に
ついて議論されていました。私が「お笑い」の箱に仕分けしてい
る「著名人」ばかりだったのでしたのでしばらく見ることに。

あの番組を真剣な番組として見ることはありません。
イライラしてしまうからです。

主張云々の前に「相手の話を聞く」という人としての基本が
できていないところが肌に合いません。もちろん「企画」で
あり「演出」でしょうが、高所恐怖症のひとがその映像を、
蛇嫌いがニョロニョロを嫌うようにダメなものはダメ。なのです。

「日本の借金」についての意見に吹き出してしまいました。

大凡をまとめると、日本には借金とともに資産もあり、経営で
使う「バランスシート」でみれば「純借金」は多くないとのこと。

またテレビは見るなといい、テレビに出まくる女性芸人は
その資産に「土地」をあげていたような(寝ぼけていたので
間違えていたらすいません)。

なるほど。土地・・・ねぇ。

計算方法で異なりますが日本の借金は800兆円とも900兆とも
いわれておるのですが、資産と相殺すれば・・・ということで、論旨
としては増税したい財務省のシナリオで、財政危機ではないということ。

仮に「半分」の400兆円分の「土地」を日本国が払い下げたら
(売り出したら)どうなるでしょうか?

土地の値段は下がります。これは「簿価」の話しで、もの凄い
昔に「資産計上」している土地などは今の価格より安いという
指摘もありますが、人口が減少している日本では土地の長期的に
低くなり、また経済停滞のこの時期に400兆円もの土地が売れる
のでしょうか。時価総額世界一の「中国石油天然気ペトロチャイナ」
が40兆。不可能ではありませんが現実的ではありません。

まぁ都心周辺は売れるでしょう。それがいかほどになるかは
さておき、これは一回限りの売却益でどこかの与党が念仏のよう
に唱えていた(る?)「埋蔵金」と同じです。

日本の借金は増え続けています。「いま」の時点で安心だと
いう主張を笑ってしまうのは、私が商売をしている場末の
中小企業の現場ではこうした発想で首が回らなくなった経営者を
何人も知っているからです。

土地は担保に入っているが、銀行が貸してくれる間は大丈夫。
土地が値下がりしてクビは可動領域をなくしました。

同様に「外国の国債」も同じ。「外交」的に保有している売れ
ない債券は帳簿上は「資産」に組み込まれていますが、一緒に
商売をしている親に貸した借金と同様、返済を迫れば共倒れと
なるか「返せない」と開き直られたらアウトです。

これについて「外交」や「安全保障」の面から論じる必要は
ありますが、それ論点が異なり、現時点での「借金」について
「大丈夫」と私にはいえませんし思えません。

朝までくちげんか。もとい、「ディベートショー」をみて覚える
違和感を解きたい人向けの一冊を見つけました。

よみうりテレビ解説員の「辛坊治郎」さんの書き下ろしというか
その文体は「語り下ろし」。アマゾンのレビューではさんざんに
叩かれていますが、日本が進んでいる方向性に鳴らす半鐘として
分かりやすく書かれています。それとアマゾンのレビューも
諸外国との比較を自慢げに持ち出していますが、銭勘定だけでは
すまない「外交の現実」が棚上げされていて苦笑。と、いうか
最近体調不良もあり多くの本を読んでの結論ですが、アマゾンの
書評は数年前ほど役に立ちません。

「おれ、賢いだろ?」

的な理屈のこねくり回しが多く「本の主題」を棚上げしている
ものが多いのです。

ちなみに日本の個人資産は1400兆円あるから、まったく
問題がない、ギリシャとは違うというエコノミストや政治屋さん
がいますが、帳簿上も対外的にもそれは本当。

ただし、国民の資産や貯蓄が国家により没収されるか、
ハイパーインフレ、あるいはデノミ、徳政令などなどで

「なかったこと」

に等しい状態になることを意味します。数字合わせと生活感の
違いで、嘘ではありませんが、コツコツ貯めたお金を政治の無策で
無かったことにされたらたまったもんじゃありません・・・ので、
私は資産の半分以上は預貯金などの現金でもつことをやめました。

■日本経済の真実〜ある日、この国は破産します〜
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4344018168

副題を実現するのは簡単です。私たちが、いますぐ郵便局と
銀行に向かい、すべての現金を引き出せば。
 

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