暴力はどこの国でも通じる共通語

 核実験しました。将軍様の国で。
これは我が国に対しての「ウエイクアップコール」です。
目覚めよ! 日本。

ありがたいことです。将軍様は我ら日本人のことを心配して
自らの危険を顧みずに核実験してくださったのです。

なにに目覚めるかとえば「普通の国」がどういうものであるか
ということ。いくつかあげてみます。

自分の国は自分の力で守る
周辺国は仲が悪い
約束は破られることが多い

などなど。あげればきりがありません。そのなかでも重要で、
戦後日本人が忘却し、思い出そうとすれば思考停止することが
これです。

「武力は外交カード」

このカードを戦争に使うのも緊張関係を生じさせ平和とする
のも、あるいはこれをもって他国を支配下に置くのかと
「使い方」は様々ですが、これほど使い勝手のあるカードは
ありません。

「核兵器」

はそのなかでも最強の手札であることは疑いようもありません。

先日、日本は「クラスター爆弾禁止」に署名しました。
クラスター爆弾とは小さな爆弾が詰め込まれた爆弾ギフトの
ようなもので、例えるなら「佐久間のドロップ」を爆弾と見立
てればそれが破裂し飛び出したドロップ一粒一粒がまた爆弾だ
ということです。

これの何が問題かといえば「不発弾」が残り、地雷同様に
戦後処理が難しく「非人道的」というわけです。

平和が訪れた大地に爆弾が散らばり残るわけですから当然です。

さて、どことは申しませんが日本海側、いや太平洋でもいい
のですが戦争となれば「敵」が上陸してきます。戦争とは
日本が望まなくとも先方がご消耗されれば起こるものです。
ここを多くの日本人が勘違いしています。例えばこんな理屈
もあることでしょう。

「日本国内に住む同胞が不当な差別を受けており、このこと
への抗議ならびに同胞の奪還」

ロシアのグルジア侵攻を思い出せば「少々」だけの強引さで
はないでしょうか。

我が国は四方を海に面しており、そこには美しい海岸線が
ひろがり、その多くはなだらかな砂浜や浅い瀬となっています。

つまりは「上陸しやすい」ということ。

ここをどう守るのか? 自衛隊が銃を片手に一列に並んだ
としても防ぎきれません。

仮にこの時、クラスター爆弾があればどうなるか。

「不発弾すら敵に脅威を与える」

戦後は自国のことですから念入りに掃除をすれば良い話
なのですが、日本は外面のために、そして内面としては
武器の議論で思考停止し条約に署名して、国防のツールを
ひとつ禁じたということです。

そして将軍様が「核」、もとい「喝」をいれてくれました。

日本人的に考えれば

「どうして将軍様は波風ばかり立てるのだろう」

となります。しかし、国際社会での沈黙は悪です。
武力以外にしゃべるネタがないのでそれを語るのです。
まぁ小島よしおさんが「オッパピー」と
「だいじょぶだいじょぶ」で乗り切ろうとしている姿を
イメージすればほぼ正解です。

今回の核実験ではアメリカとの対話を求めているという
論調が多数派で、だとすれば逆効果ではないかという話も
でてきていますが、アメリカを中心としてみた世界地図は
そうであっても、冷静に見渡せば

「アメリカを嫌う国は多い」

のですから、核はともかくアメリカ様を手玉にとる将軍様に
ちいさく手を叩く国もでてきますし、核保有国を隣国に持つ
小国ならばやんやの喝采をあげることでしょう。すると
アメリカとて・・・というか対面を気にする国ですから、
放置はできず、黙っていいなりになっているよりは自分たちの
リクエストが叶う確率があがるという寸法です。

さぁ日本が普通の国になる時がやってきました。
これは戦争をするためではありません。極東アジアの
軍事バランスをとることで平和をより強固にするためにです。

もちろん、因縁をふっかける国があれば現地に乗り込み
「きゃん」といわせる能力も必要ですし「あの兵器」も
同盟国からレンタルすることも検討に値します。

そしてこれの背中を押す事実もあります。

「ピースボートが海自に護衛依頼」

ピースボートは民間交流を目的とした・・・というか
まぁ思想信条をお持ちの団体で、自衛隊の海外派遣に反対
していますが、参加者の安全を考慮した上でとのことですが
だったら危険地帯に行くなよという突っ込みもさておき、
背に腹は代えられないというか、現実に直面したという
ことでしょうか。惜しむらくはこのことを産経新聞以外が
報じていないことです。

■MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090514/plc0905140140001-n1.htm 

つまりきれいごとも武力の前には虚しいということです。

私がよく引用する西原理恵子画伯の至言

「千の言葉よりひとつの暴力」

人間ですから言葉を尽くして理解を求めることは大切です。
しかし、その言葉の尽くしかたは国により異なります。

そして残念ながら暴力はどこの国でも通じる共通語です。

将軍さまの教え。日本の政治屋さんたちの動向に注目です。

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