カリスマ編集者の「読む技術」

 最近多い「速読」って胡散臭いです。
だってそう主張する人に共通するのが

「本は買え」

といいます。もちろん著者の端くれとしてご購入いただきたいの
ですが図書館は代換え機能として尊重すべきですし、図書館で得た
知識で書籍を購入できるようになってくれれば著者としては望外の
歓びです。出版社は困るでしょうが。

なにが胡散臭いかというと、永らく続く「出版不況」に際して、
速読に飛びつき、それが

「一般人には到底不可能なこと」

であることが棚上げにされていることです。私も多読しますが、
ぱらぱらとめくって読むことはなく、フォトーリーディングで
画面のように誌面を焼き付けるより、

「行間に滲み出る著者からメッセージを受けとる」

ことこと読書の醍醐味と確信しています。完全否定はしませんが

「知識のコレクション」

をするトリビアの泉的な目的ならば有効でしょうがね。
そして本書は「多読」を薦めています。これには頷きます。

多読とは「走り込み」と喝破します。
蛇足を承知で補足すれば筆者は精読を通しているかと想像します。
これは多読という走り込みをする前に走り方を学習する為に
不可欠だからです。

文章を理解する能力。意外と語られませんが、ここが読書でも
勉強でも鍵となり、実は速読も多読もこの能力がなければなんの
意味も為さないのです。ちなみに「速読派」をすすめるカリスマ
達がこの点に触れない理由は簡単。

「本が売れなくなるから」

読解力が無ければ速読したってフォトーリーディングも
斜め読みも全く無駄。などといったら楽して勉強したいという
想定読者が買わなくなりますので。

筆者が「編集者」であることはとてもポイントとなります。

「本を将来出したい人」

は必読といえるでしょう。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。というように。

そして私からのメッセージ。

「本書は精読してください」

■「カリスマ編集者の「読む技術」」
 http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=486248350X

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