メディアが煽って啓蒙することが大切だ。謝罪する必要はない

 お笑いプロデューサー テリー伊藤氏はいいます。

「メディアが煽って啓蒙することが大切だ。謝罪する必要はない」

ニュースコント番組「サンデーじゃぽん」にて、吉田たかよしさん
が元厚生官僚連続殺傷事件の犯人自首を受けてテロと騒ぎ、自首の前
にメディアが流した様々な「憶測」が何一つ当たっていなかったこと
を反省しなければという主旨の発言を受け手の一コマです。

お笑い番組ならばアリです。笑いに品格を求めるのは趣味嗜好の
話しで、スイーツに健康志向を望むのと同じで、それが好きな人が
認めればそれで良いと私は考えます。笑いには上品なものと下品な
ものが存在し、不健康な甘さもほんのりとした甘さも好みの範疇に
過ぎないということです。

PTAの有害番組に指定される「めちゃイケ」にて、テリー氏と
ニュース風お笑い番組のキャスターを努める加藤浩次さんは番組に
足りないものは何かと問われてこう答えました。

「情報」

これを受けて名物プロデューサーが激怒しました。

「めちゃイケに情報はいらない。くだらないのがめちゃイケなんだ」

というような主旨で、私は手を叩いて喜びました。

最近、バラエティなのか教育テレビか分からず、

「インテリ芸人、インテリ芸能人、高学歴タレント」

が跳梁跋扈(タレントさん達に罪はありませんが)する様に
飽き飽きしていたのでくだらないことへの矜持に嬉しくなったの
です。

テリー氏がキャスターを務める番組が「お笑い」でなかったと
しましょう。

すると「テロ」という不気味な影を煽ったことで誰が啓蒙され
たでしょうか。

先週、「声明」もなく「テロ」と報じた姿勢に疑問を呈しました。

「言葉とはそう思っていなければ用いないものである」

とも記しました。

全容が分からない時点で軽々に断じてはならないと口をつぐんだ
ことです。

「政府への不満というステレオタイプな批判」

が連続殺傷事件を「テロ」としたのではないかということです。

つまり、官僚や政府関係者に悲劇が起こることは当然だという
意識が報じる側にあったのではないでしょうか。

それが「声明」がでる前に「テロ」と報じたということです。

イスラエルでもイラクでも「声明」がでるまで「テロ」と報じ
ません。しかし、連続殺傷事件を「テロ」と騒ぎ啓蒙しました。
そして啓蒙活動の中で元厚生省の被害者の経歴と年金問題を
関連づけと報道しました。

私にはその啓蒙活動がこう見えて恐怖しました。

「政府や官僚はやっちゃって仕方がないんじゃない?」

あ、お笑い番組なら「恐怖(緊張)→弛緩」は法則ですので
間違いではなく、

「テロだテロだ」

と騒いでおいて芸能ネタに移行するのは定石です。
 

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください