人手不足倒産とは

民主党がなにをやりたいのか分かりませんが、あそこのお茶の間
エースとなった長妻昭さんをみているとある言葉が脳裏をよぎります。

「狩猟犬」

その嗅覚で獲物を探し、労を惜しまずに追い詰めます。そして
目の前にご馳走があってもご主人様が来るまで「待て」。

ご主人様の腕が悪く、何度「徒労」に終わってもバウバウと吠え
走り続けます。忠犬です。涙が止まりません。

もちろん、長妻氏の功大なりを私は忘れませんが、組織に属する
以上、命を預けられる「大将」を選びたいものです。
映画「明日への遺言」で藤田まことさんが演じた岡田中将のように。

歴史というものは常に「作り続けられる」ものです。
1分、1時間と重ねていくという前向きなものだけでなく、過ぎた
出来事さえも為政者や権力者、またはメディア(言論機関)により
改竄される宿命を持っております。

「人手不足倒産」という言葉を覚えているでしょうか。

最近、また噂されていましたが平成が産声を上げたバブル期に
事実として起こった不可解な倒産です。

人手が足りないだけでどうして倒産するのか?

一面的な見方から倒産を計るのは商売の現場から見れば暴論に
過ぎないということは最初にお断りしておきます。

「ネットで検索」をするとでるわでるわの机上の空論。
私がネット言論で危惧するのは「完璧な机上の空論」が大手を
振って歩いていることです。そしてこと「労働」にからむと左側に
傾斜してしまいます。マルクスちっくな。

人手不足倒産を説明するネット言論で目についたのが

「労働力市場価格の高騰についていけない企業が淘汰される」

というものです。「された」ではなく「される」です。

なるへそ。20年前の解説ではなく「理論値」ということでしょうか。

それではご年齢からも「当時」をしっている著名人の論を紐解いて
見ましょう。

仕事はいくらでもあるが、それをこなす人がいないという
「人手不足倒産」まで起こった時代である

CIに巨費を投じることができた時代の一例として採用の重要さを
説くと言った主旨で「千円札は拾うな」の著者 採用コンサルタント
安田佳生さんのメルマガバックナンバーより引用しております。
http://www.y-cube.co.jp/docs/mail/saruwaka/backnumber/material/vol_95.html

これは論を進めるにあたっての都合の良すぎる解釈です。

仕事があってもこなす人がいなければそもそも発注がありませんから。
だいたい少数でもこなす人がいれば、「少数分の食い扶持」は稼げ
るはずで、そうならなかった説明が足りないのです。

私が見てきた「人手不足倒産」はこうです。

「大企業が要求する人数を揃えられない下請けには
仕事をださなくなった」

極端な例では1人欠けても契約が反故にされました。逆にぼんくらでも
頭数さえあれば仕事がありました。

今の「大学三年生から内定が出る」に重なります。

「他社に押さえられる前に占有する」

つまり、大企業が自分たちの製造ラインを確保するために、下請け
に無理な要求を突きつけていたのです。中には確保だけして仕事が流
れることもあり、その際は「次に美味しいのを廻すから」と泣きを見
て次を見なかった企業も少なくありません。

これに拍車をかけたのが「銀行」です。当時は「土地」がない企業
はダメとされていたので一時的に跳ね上がる人件費の補填に、融資を
申し出てもけんもほろろに追い返されました。

そして人件費の手当をするために泣く泣く土地を買わされ、融資を
取り付けた直後にバブルが崩壊し、「貸し渋り」が始まり、土地評価
額の減少を理由に断られ社員に給料をまともに払えなくなるという本
末転倒な会社に私はいました。

20年前。当時はネットはごく一部の人のものでした。故に刻まれ
ていないでしょうが、ネット情報もまた大企業寄りとなるのは面白い
現象です。これについてはまたいずれ掘り下げることができればと。

「石原慎太郎銀行」もとい「新銀行東京」ですが、倒産した
とある企業はその寸前まで全社員が月収100万円で、ニコニコと
清算手続きをしていたといいます。普通の銀行が貸してくれない企業に
貸してくれるのを逆手に取った「計画倒産」です。

杜撰です。慎太郎さんも味噌をつけたかと詰るのは簡単ですし、
都議会民主党が大活躍されているのでそちらに譲ります。

私はネットに刻んでおきます。

「新銀行東京の立ち上げ当初、当時の銀行は金を貸してくれなかった」

ここ数日の議論では「開業当初から」とありますが、設立準備に
はいり慌てて既存銀行が貸し出したことを私は覚えています。事業
資金は黒字経営でも必須なのです。

自分たちの経営破綻は税金でフォローして貰い、のど元過ぎれば
消費者還元することもなく自分たちの給料を上げる大銀行様。

「おまえらだけにはいわれたくない」

とほぞをかむ慎太郎さんの幻が浮かんでは消えます。

「人手不足倒産」に大手のごり押しと銀行のキラーパスがありました。
映画「明日への遺言」でもひとつのテーマとなっていますが、

「事後法」

で裁く怖さこそ私たちは永遠の記憶とすべきです。

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