起業のワナ

サルでもなれた億万長者、49日の成功法則、ドキドキマーケティング、
月末起業、ロシア人大富豪の教え、1万円札を拾え。

などなどビジネス書風自己啓発扇情本をお読みのご友人に、是非
一冊プレゼントしてください。大切なご友人が道を踏み外す前に。

また、楽天市場に出店を考えているのでしたら、その前の必読書です。

フランチャイズビジネスと楽天が通じるからで、FCに安易に加盟する
リスクが紹介されていますし、どちらも「秘密保持契約」があるので暗部
が明るみに出ないところも非常に似ています。

「起業バカ」「起業バカ2」に続く、新作はこれらに登場した「ばか」
のその後も、あの「ラゴラ」もトレースされています。

冒頭のそれぞれは、実在の書籍名を揶揄しているのですが、昨今の
起業ブームに関して本書にあった著者の分析を紹介します

「40年前は起業希望者の約半分が実現できたが、
今は15%しかできていない」

また、中小企業白書によると

75年から78年までの年平均開業、廃業と2001年から4年
まではこうなります。

75〜78|   01〜04
開業 277,332| 167,681
廃業 180,279| 289,731
97,053|▲122,050

起業ブームの実態です。
もちろん、少子高齢化と産業構造の変化といわれれば、それまで
ですが、しかし一方、私の商売はその産業構造の変化によってなり
たっており、時代が変われば見合った商売が生まれるものです。

Yahoo!やGoogleを例に挙げるまでもなく。

著者の渡辺仁先生とは一度お会いしたことがあり、それが縁で
拙著の感想も頂き、年賀状のやり取りをしています。

渡辺先生ご自身も「失敗」しており、一連の「馬鹿シリーズ
(前2作は光文社ペーパーバックスより)」には

「馬鹿を見習うな」

というアンチテーゼが込められております。

非常識な成功法則と同時に、冷静に見れば常識的な失敗の話を
みておくことをオススメします。

本当の成功法則は失敗からしか学べません。

■起業のワナ
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