事後法で批判するメディア

また新しい「殺虫剤(成分)」が登場してこれは

「製薬会社のタイアップキャンペーン」

ではないかという見方はさすがに陰謀論も過ぎるというものです
が、先週末に比べて特定されつつあります。

しかし、メディアは相変わらずの犯人捜しに、企業責任追及とい
うステレオタイプの「企画」ばかり垂れ流しております。

「最初の時点でもっと様々な検査をしていれば」
「企業がもっと真剣に取り組まなければならなかった」
「加工食品もすべてチェックすべきだった」
「検閲体制に問題はなかったか」

・・・などなど。吐き気がします。
毒餃子を食べたわけではありません。

偉そうにご高説を撒き散らかす連中にです。

職業柄、「提案」でホームページを作ることがあります。
素人の先方に「見える」ものを用意してあげて議論を進めるため
です。

すると・・・連中が出てきます。

何もないところでは何も考えなかった連中が、枝葉末節を
主観たっぷりに「論評」・・・というより罵倒します。

目の前にあるものを腐すのは簡単ですが、そのあるものを作るの
には苦しみを伴います。産みの苦しみという奴です。そして、提案
して罵倒により苦しめられます。

今回の食品会社も企業体質か時節柄かは分かりませんが、

「隠蔽しなかった」

こと、そしてなにより

「即時回収命令」

をだしたことを評価しなければ、またぞろ

「都合の悪いことは隠せ」

と考える輩を生み出す土壌となります。

「それでもだせ」

の主張はもちろん。しかし、そういうメディアは自社の不祥事に
いつも口を閉ざしているから「吐き気」がします。

ちなみに弊社の場合、「プレゼンテーション費」や「見積もり料」
として請求するようになりました。苦い経験から。

今回の「毒餃子事件」ですが、想定外の毒薬がはいっている
史上初めてのケースといえるのですから、後手に回るのはある程度は
やむを得ず、総括を次の糧とすべきことがらです。

そして一連の「もっと何か手があったはずだ」という報道から
学べるのが

「事後法の恐ろしさ」

ではないでしょうか。
ことが起こってから、法律を作り裁く恐ろしさです。
東京裁判などは典型的なこれです。

庶民感情としては許せないことも多々ありますが、現時点での
常識やコンセンサスを元に過去を裁いたり、行いを評価することは
非常に危険です。

些末な例を持ち出します。

「禁煙ファッショ」

ともいえる愛煙家にとっての大弾圧が続いていますし、確かに
喫煙家のモラルのなさへの指摘はごもっともかと頷くこともあり
ます。

20年前の平成元年頃。

「駅のフォームでたばこを吸うのは当たり前だった」

ことを覚えているでしょうか。その当時に吸ってた映像を見て

「けしからん」

と誰が言えるでしょう。

10年前までは、たばこの吸える飛行機もありました。

その一方、同じく20年前は街角で学生服を着てたばこを吸う
ことはためらわれた時代です。

今は・・・学校帰りに堂々と吸っている馬鹿者・・・若者を
よく目にします。

たばこの健康被害が「明らかになる」という報道自体にある種の
思惑が垣間見えて仕方がないのですが、まぁ「科学的」にそういう
ことで、そして規制されていきます。

駅のフォームでタバコはマナーではなく「健康被害」の加害者
扱いとされ、国鉄の借金を助ける愛煙家がJRでタバコが吸えない
というギャグが展開されています。

20年前では考えられませんが、それが「現代の常識」です。

曽野綾子さんは「沖縄戦の真実」でこう語っています。

「当時の民間人は軍人さんにある種の憧れを抱いていた」

さて、今の民間人はどうでしょうか?
兵隊さんのお嫁さんになりたいという少女がどれだけいるで
しょうか。
少佐様。と呟いて頬を染める乙女は?

私の生涯の敵である「日教組」ですが、赤化を狙って教科書に
ないイデオロギーをすり込んだ先生に対して、最近では憎しみは
あまりありません。

やっていたことを好ましくは受け止めてはいませんが、時代背
景をしれば知るほど「哀れ」に思えて仕方がないからです。

将来社長になりたいといった同級生を

「社長は資本家、偉いのは社員(労働者)」

としかりつけ、

「自衛隊は違憲」

と小学6年生を洗脳した先生もいましたが、当時はあの
朝鮮日報新聞・・・もとい朝日新聞を読んでいたとしたら仕方が
ありません。

北朝鮮を楽園と呼び、中国の機関新聞同然でしたからね。

その「赤化コマンド教師」達もまた「戦後教育」を受けており、
今ほど情報が入らない時代だったので・・・哀れだなぁと。

これら全ては今になったからわかること、今だからの主張です。

妄想ですが、仮に

「タバコから発毛物質発見」

などとなれば、ひらひらと菜の花畑の「てふてふ」のように
手のひらを返す人が続出することでしょう。
しかし、それも「時代」です。

毒餃子・・・餃子に農薬が振りかけられている(として)と
誰が想像できたでしょう。その中で昨今のトレンド

「隠し系」

を選択しなかったことをもっと褒めてあげ、

「で、次はどうしようか」

と願ってやみません。

日本の国力を落としているのは「批判しかしないメディア」
ではないかと最近しみじみ考えます。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください