パヨクの巣窟、テレビ朝日「モーニングショー」にて、中学生の制服をリノベーションだかリニューアルだか、要するに中古のお下がりを活用しようという取り組みを紹介していました。
何を今さらという感は否めませんが、何のことはない昭和回帰で、ただし、昭和時代は親戚や地域社会による「協力」で、ビジネスの要素が絡んでいなかったのは時代でしょう。嫌いではありません。善意よりも金で解決したい人がいるのも人間社会の現実だからです。
番組の中で紹介された、中学校の制服は8万7千円で、その他にワイシャツや体操着、上履きに靴下までカウントして、
「もの凄い費用がかかる」
と嘆いて見せます。これに対するコメンテーターらは馬脚を現してくれます。というより、毒づきながらもこの番組をみるのは、コメンテーターらが偏りを隠していないところです。テレビが不偏不党でないと整理できていれば、お為ごかしのないほうが、連中の「程度」がわかるというものです。
テレビ朝日社員玉川徹氏は吠えます。
「義務教育ならそういった費用も国が負担すべきだ」
弁護士の菅野朋子氏もこれに同調し、公費負担を主張。自分のイデオロギーを公論にすり替えることに定評の高いジャーナリストの青木理氏は
「北欧などでは考えられない」
と宣います。北欧をすぐに持ち出す青木理氏らは、各国の「軍」や、重い税負担について一切触れません。今月の月刊「正論」への寄稿で「ヘイトスピーチ」の問題点を指摘しましたが、その中で高市早苗総務大臣の「停波」について、青木理氏は噛みついていましたが、一方で「ヘイトスピーチ規制」はスルー。言論規制においては、こちらのほうが危険なのですが、善悪正邪正誤の判断は俺様だけが下す。この独善性は「パヨク」の特徴です。さらに「北欧では」と切り出し、具体的な国民負担に言及しない時点で、思考呈しているか政府批判をしたいだけの「パヨク」といってよいでしょう。
あるいはこういうことかもしれません。玉川徹、菅野朋子、青木理の三氏がロールモデルとするのは「人民服」。国家が制服を支給し、みなが着るなら格差もなく、負担もなく平和で幸せ。共産主義者か。
そんな共産主義への憧憬を隠しもしない三氏に対して、コーナーを仕切ったアナウンサーやMCの羽鳥慎一が焦ってフォローします。
「制服の方が安いこともある」
これはその通り。私服の高校で、被服費が嵩み大変で、開き直った生徒のなかにはジャージーだけで過ごす者もいるといいます。
中学生男子の場合、第2次成長期からサイズが合わなくなり、買い換えが大変ということもありますが、仮に総額10万円かかっても、3年で割れば決して高くありません。
しかし、そもそも論で、番組で紹介した制服代8万7千円は高い。夏冬でさらにワイシャツなどを込みにした価格ではないかと訝ります。だって、いまネット通販で安く買え、地元の洋品店や文具店で紛失時の対応として販売されているボタンを購入し付け替えれば、この半額以下で入手できます。
この三氏、お育ちが相当宜しいのでしょう。制服の値段を知らないか、彼らの通った学校の制服がそれくらいする高級品だったのかも知れません。庶民の生活実態を知らない連中が、庶民を語るからおかしなコトになります。
自治体により福祉政策は異なりますが、生活保護、要保護、準要保護のように、貧困のレベルに応じた対策を取っており、制服が高い買えない世帯には相応のフォローはされています。番組でもそこは取材しているようで、専門家のコメントとして
「情報格差がある」
と紹介します。つまり、各種福祉政策を知らずに、生活苦と闘っているというニュアンスですが、これは残念ながら事実であり、救済のしようがありません。親は社会人でアリ、社会は保育園ではありません。我が子が可愛ければ、それだけの知識武装をしなければならないのが自由を大前提とする資本主義社会です。
さらに玉川徹氏だったと思いますが
「義務教育なら給食費の面倒も見ろ」
と吐き捨てますが、それは「育児」のレベルでしょうに。子供は産み落とせば、後は社会が育てるを、文字通り実現するならソ連の集団主義教育やヒトラー・ユーゲントが再現され、親子の絆は断絶されます。共産主義者の恐ろしいところは、自らを絶対の正義において、現体制の批判のためには論理性を捨てられるところです。
なにはともあれ、成長によりサイズが合わなくなる制服問題については、学校によっては「卒業生の寄付」という形で、大きいサイズを「貸与」してくれるところもあります。こうした取り組みを紹介していない時点で取材不足ですが、共産化3勇士の暴走は想定外の企画だったようです。じつにぱよぱよちーん。