ケーブルテレビから地デジアンテナに代えて映らない時の対策

 遅まきながら「地デジ対応」しました。今月末にかけて、ケーブルテレビなどが対応していた「デジアナ変換」のサービスが終了するので、ブラウン管テレビを地デジ対応の液晶に変えた・・・だけではありません。

 ケーブルテレビを退会して、アンテナによる「地デジ」に変更したのです。同じような方はまだまだいるでしょうし、ある日、地デジ(地上波)しか見ていないのに、ケーブルテレビの月額使用料が高いと気づいて、解約したときのために、私が取り組んだ方法を紹介しておきます。

 まず、きっかけは些細なことでした。屋根のアンテナを、地上から見上げると、どうみても「UHF」のアンテナの形をしているのです。中古で購入した木造二階建ての我が家は、築年数も古く、基本スペックを把握していません。

 ケーブルテレビには月額5千円弱も払い続けており、地上波しかみておらず、BS放送も朝の連続テレビ小説を、7時台に見るぐらいです。年間6万円なら、アンテナを建てた方が安いのではないかと考えていた矢先です。

 屋根にあるのは、どうみても「UHF」です。そこで屋内に配線されていたF型端子に、デジアナ変換終了のタイミングで新しく買ったテレビを接続してみます。映ります。やっぱりUHFです。

 なんだと腹が立った理由は、後ほど述べるとして、別の部屋に設置してあったテレビをその部屋のアンテナ端子に繋ぐと映りません。そこで「新型テレビ」を移動させて接続すると映ります。奇怪な現象に頭を抱えながら、ない引き出しから知恵がでるわけもなく、プロに電気工事会社社長に相談すると、「電波レベル」ではないかとアドバイス。

 最近のテレビは比較的弱い電波でも受信するが、少し前の機種では拾わない可能性が考えられるというのです。そこで「ブースター」の可能性を問うと、それで解消する可能性があると再びアドバイス。

 ブースターとは受信した電波を増幅する装置で、かつてワールドカップを見るために、自分で設置したBSアンテナの出力が弱く、「ネットで検索」でみにつけた知識で利用したことがありました。残念ながら当時の機器は、すべて廃棄しており、あらたに購入することになりましたが、当時と比較して安くなったものです。

 さらにBSアンテナが設置されていることも発見。これは屋根から1階のリビングに外壁を通じて「イン」しており、新型テレビはBS・CSチューナー内蔵で、接続してみるとやはり映ります。ここでBS・CSチューナー内蔵の「旧型」に接続しても映らないので、やはり「電波」だと決心して、アマゾンで購入したのが以下の機材です。

DXアンテナ CS/BS-IF・UHF帯用ブースター 33dB型 GCU33L2

購入時は7600円でした。UHFとBS・CSアンテナからの入力をひとつにして出力します

デジタル放送対応 アンテナ分波器 2.5C ケーブル一体型 50cm 地デジ・BS・CS デジタル対応 F型コネクター(ネジ式)3重シールド ホワイト /C-071

UHFとBS・CSアンテナの電波を分離します。屋内配線からテレビにつなげるところで使用します。

同軸ケーブル S5CFB 両端未加工 ブラック/ホワイト

詳しくないので断言できませんが、このケーブルで我が家は視聴できています。

フジパーツ/アンテナ接栓10個入り 5C用F型接栓[バルク]

同軸ケーブルとこの接栓の「サイズ」にご注意を。まったく合わなければ使えません。ちなみに私は適当にかって、合わなかったのでどうしたかといえば、カッターで「切開」して強引に接続しました。もちろん、非推奨です。

中継接栓 中継アダプター 5個入り(ケーブル同士の接続に) JJ-5P

BSアンテナを室内に引き込んでものの、長さが足りずこれで接続。室外より室内配線のほうが、壁を這わせるために「距離」が必要なことがあります。


 屋根裏収納小窓から身を乗り出して確認すると、屋根のアンテナから引っ張られたケーブルは壁を突き抜け、押し入れの天袋の上あたりに来ていることがわかり、最新の住宅はわかりませんが、古い木造家屋の天袋の上は「ベニヤ」がのっているだけなので、そっとずらすと「ビンゴ」。

 ならばこの「大元(おおもと)」にブースターをかませば、前室に通じるはずと仮説を立てます。BSは別経路でしたが、偶然にもケーブルは、アンテナを発見した部屋の外側を走っており、これを外してエアコンの室外機のための穴を通じて、室内を這わせ天袋に接続する目論見です。

 結論を述べれば大成功。いま、すべての部屋で地デジはもちろん、BSもCSも視聴できます。

 腹が立つのはケーブルテレビの営業マンです。当時は「ケーブルテレビ足立」と名乗っていましたが、中古ながらも「我が家」を構えました。リフォームのモデルルームだった物件だけに、外壁は塗り直されていて「新品同様」とは言い過ぎですが、それなりの外観を誇っていました。

 ケーブルテレビは賃貸の頃から利用していたのは、当時、妻がケーブルテレビの映画をよく見ていたからで、いまはすっかり「読書派」になったので、ケーブルテレビの利用価値がなくなったのも、アンテナを考えるようになった理由のひとつです。

 当時の説明では、ケーブルテレビの営業マンは、こういいました。

「配線が古いので地デジに耐えられない」

 事前の説明では、ケーブルテレビの引き込みは2通りあり、アンテナから始まる室内配線を利用する方法と、直接アンテナに該当するケーブルを壁や、エアコンダクトの隙間から引き込む方法があるとのことですが、屋内配線が古ければ、大元に接続しても各部屋見られなくなるという説明でした。

 電気など所詮、プラスとマイナスしかなく、通電していれば同じだろうが・・・とは素人了見。プロが言うのならと信じた私がバカでした。営業のプロとは、商品のプロではなく販売のプロだと知っていながら騙されました。

 平行フィーダーならともかく、壁に埋まっている接続端子はF型で、外してみれば同軸ケーブルが配線されていることなど素人が見ても分かります。

 今回の作業で同軸ケーブルの太さに違いがあり、端子もそれぞれの規格があると知らずに苦労をしましたが、

「地デジに耐えられない」

 とはどういうことでしょうか。嘘でしょうか。無知でしょうか。そして結論として、素人の私がブースターをかませただけで、受信できています。

 ただし、配線しただけでは、すべての「旧型」は映りません。ブースターを設置する前に確認しておいたことですが、ケーブルテレビからアンテナによる地デジ受信に切り替えたとき、旧型の場合、テレビチャンネルの「初期設定」が必要になるのです。同じUHFでも、受信チャンネルの設定が異なるようです。

 テレビのリモコンにより異なりますが、設定やメニューから「初期設定」で読み込ませることで解決します。つまり、ブースターを設置しなくても、既存の屋内配線だけで地デジを見ることは可能だったわけで、イラつきが加速したのは言うまでもありません。

 ブースターをかまさなければ50弱で、推奨できるレベルではないので、いずれにせよ必要だったのですが、ブースターをかました「無通電(電気を通していない状態)」でのレベルは15前後。これが電源を差し込むと70にまで跳ね上がります。ブースター偉い!

 残る問題は、アンテナの方向が「東京タワー」を向いていること。それでも映るので当面は放置しますが、壁面アンテナに変えるか、屋根に登り力業で方角を変えるかを検討しております。

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