景気の停滞感と原油安により、欧州各国に「デフレ」の警戒感が強まり、欧州中央銀行のドラギ総裁が
「日本病は避けなければならない」
とコメントしたと、番組名は忘れましたが何かのニュース番組で報じていました。日本病とは「デフレ」です。そこで「金融緩和」の必要性を論じて、そこから株安局面が反転したのは昨日今日の話。
一方、日本では各種エコノミスト、経済学者や評論家は、金融緩和をはじめとするアベノミクスが目指す「インフレ」路線に対して警戒を発していました。
「過度なインフレになれば、コントロールできない」
これは財務省のレクチャーによるもの。欧州にできて、米国にできて日本にできない道理はありません。むしろ「日本病」とは、強すぎる財務省と、それに従う政治家と、番犬ポチにもなれない愛玩犬の経済学者やエコノミストによるものです。
しかし、財務省もすごいなぁと呆れたのは、年末だったか、年始だったか失念しましたが、日本テレビの早朝番組「おはよん」で、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」を受講者に見立てて、「財政再建のためにいずれは増税」とレクチャーしていたことです。講師は日テレの社員ですが、年末年始の浮かれモードでも、隙あらば「増税」のくさびを打ち込む。
それこそが「日本病」の正体なのでしょう。