小泉進次郎氏を持ち上げる中国共産党的「分断」戦術

 2017年11月18日TBS「上田晋也のサタデージャーナル」は「自民党リノベーション」と題して、ポスト安倍として小泉進次郎氏、岸田文雄氏、野田聖子氏を紹介。反自民、反安倍から舵を切った、とは早計。ポスト安倍とはすなわち「安倍はもうすぐいなくなるぜ」という当てこすりだからです。

 さて、久しぶりの「1分でわかる」シリーズ。今回は「なぜ進次郎が持ち上げられるのか」。

 政界サラブレッドの小泉進次郎氏の御尊父は、いわずとしれた小泉純一郎元首相。父親の地盤を引き継いで政界デビューした当時、注目された理由は100%親の七光りで、先に俳優デビューしていた兄のプチひかりもありました。

 いまはといえば、自民党が下野した2009年の、もっとも苦しい選挙で勝ち上がった数少ない政治家であり、歯に衣着せない物言いと、親父譲りの人を食った、よく言えば大らかなメディア対応が人気です。

 はい、ここからが本番。「なぜ小泉進次郎は持ち上げられるのか」

 ポスト安倍だから、というのは表向きの理由。ワイドショー的にはこれで正解ですが、持ち上げる面子をみれば反安倍あきらかな、先の番組なら竜崎隆氏などもその一人で、彼らがどこまで工作的意図があるかは不明ながら、そして意識無意識も判然としませんが、中国共産党の常套手段を踏襲していることは間違いありません。

 中国共産党は「孫子の兵法」で知られます。その手口のひとつ「敵は分断せよ」。巨大な敵はまず、分断工作して、それぞれを小さくしてから個別撃破。実際の政治工作なら金品で釣ることもあれば、ハニートラップもそのひとつで、敵の非主流派を際立たせることにより、内部で孤立させたり、主流派にすげ替えたりするというものもあります。

 このターゲットになっているのが小泉進次郎氏、ということです。はい、ほぼ1分。ここからは「ウンチク」です。

 最近では「小池百合子マンセー」がこれ。盤石の安倍首相を直接攻撃しても倒せなかったので、都知事選挙で党からはみ出た彼女を「人気者」に祭り上げ、自民党内の反安倍勢力を分断させる狙いがありました。だからすでに政治的には終わっている、細川護煕元首相や、小泉純一郎氏との接触を、こととさら大袈裟に報道したのは、日本新党から連なる諸政治家の名前を連想させて「大物感」や「期待感」を演出するためです。

 実際にはなにもコメントしていない、石破茂氏や鴨下一郎氏のような、小池氏にとって旧知の自民党内政治家の名前を繰り返し報じ「空気」をつくりだそうとしていたのもそれですが見事に失敗。

 自由で民主的すぎる自民党とはいえ、何度も煮え湯を飲まされた、マスコミによる中国共産党の手口に騙されはしません。

 そして「希望の党」における「排除」により、失速した小池百合子氏を見限って、次に目をつけたのが小泉進次郎氏。いま、その分断工作の真っ最中。

 小池百合子氏の前は石破茂氏がそのターゲットになっており、石破、小池、小泉と並べてみると分かりやすいのは、決してどれもマスコミが好物とする人物ではなく、とりわけ石破・小池に至っては「右派」として批判カテゴリーにはいっていた政治家です。

 評価を買えたのではなく「分断工作」のために利用しているということ。

 共産主義者は「テーゼ」という、党の方針がすべてのカルト宗教同然なので、なんど失敗しても同じ手口を繰り返します。なんとかのひとつ覚えです。馬鹿じゃないかとおもいますが、彼らにとっては「革命」という成功は一回で良いので、その一回のために同じ手口を繰り返します。なによりカルト宗教ですから、他の教義が入り込む余地がありません。

 そして何度も執拗に繰り返す。馬鹿のひとつ覚えですが、利口者でも何十年と前線にいることはできず、いずれ老いるなり政争にやぶれるなりして現場を離れ、うっかりそのときのリーダーが馬鹿ならば騙される。戦後の日本の、少なくとも私が知っている平成はこれの繰り返し。

 ある程度の年齢のジャーナリストやコメンテーター、大学教授で、小泉進次郎氏の実績を評価するのではなく、期待感を煽る人物がいれば、積極的か消極的かはともかく、中国共産党の「工作員」と睨み軽快すべきです。

 時事通信の田崎史郎氏はいいます。

「進次郎さんにこう助言する人がいる。あんまり話していると小池百合子みたいになるぞ」

 持ち上げておいて、利用価値がなくなれば引きずり下ろす。ということ。田崎氏はこれ以上、踏み込みませんでしたが、分断が目的で政治家として担ぎ上げるつもりはさらさらない、ということです。

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