トップニュースがそれかい?

 民意、民意と大騒ぎする連中ほど民意を軽視します。これ、嘘つきほど嘘に過剰反応しながら、自分の嘘を垂れ流すのと同じ。とくに左系と宗教系に強く確認される習性です。

 いまなら放射脳と(即時)脱原発。どちらも宗教がかっています。抗議が殺到している漫画『美味しんぼ』の作者 雁屋哲氏などもそう。もともと美味しんぼの作風は変更系なので、赤旗新聞が自衛隊の悪口を延べ、聖教新聞が池田大作を礼賛するのと同じですから、発言の一つを、漫画のひとこまを取り上げて批判するのはナンセンス。やるなら「全部」でしょう。

 さて、民意民意と騒ぐテレビ朝日『報道ステーション』、そして『モーニングバード』。夜と朝が連動して政治活動&市民活動に、文字通り日夜余念がありません。

 今週は細川のバカとのと小泉のバカという悪夢のバカコラボレーションによる、一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の設立報道。

 報道ステーションは、好意的に報じる証なのか、VTRの終わりに古舘伊知郎の「満面」の笑みのみでコメントなし、一拍間を置いて次のコーナーへ。そのおぞましい笑顔に吐き気を催します。

 やはり笑顔の評判が悪かったからか、それともこれを反転攻勢、布教の橋頭堡にしようと目指すのか、放射脳的活動家、玉川徹(テレビ朝日社員)がコメンテーターだからかわかりませんが、翌朝のモーニングバードは、番組開始から14分間、ぶち抜きで二人のバカコラボを、もちろん好意的に報じます。

「これだけの著名人が参加しています」

 と、ま、瀬戸内寂聴や坂本龍一のような安全圏からの活動家で、「レギュラーやん」と関西芸人ならつっこんでいる、手垢のついた内容がトップニュース。

 ちなみにこの朝、他局のワイドショーは「婚約者、謎の失踪事件」。そりゃそうでしょ。

 細川・小泉のバカコラボは都知事選挙で3位。二人の知名度と、どちらも元首相という肩書きからみれば、革新に負けての3位は惨敗です。2位の宇都宮けんじも脱原発で、バカコラボと得票数を合算しても、1位の水木しげる先生における「ねずみ男」にクリソツの舛添要一にも届かないということは、すくなくともこの首都 東京において脱原発は、ひとつの意見ではあっても民衆の総意ではないということ。

 また、全国各地で脱原発候補者の敗北も伝えられています。つまり「民意」を「総意」というのなら、すでに敗北しているのです。世論調査はそもそもバイアスがかかった設問であるので、参考意見に過ぎません。

 バカコラボを市民運動とみるなら、報じるなともいいません。表現の自由も結社の自由も認められている素晴らしい国だからです。しかし、トップニュースは電波の私物化、自己実現活動への流用。

 民意と騒ぐヤツほど、民意を軽んじ、己が都合のためにしれっと嘘をつきます。

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