薬事法広告アドバイザー(仮称)

と突然のメールが弊社に。ありゃありゃ、見ず知らずの他人にここまで心配されるとは落ちぶれたものです。確かに困っていると言えば困っており、クライアントからの依頼と原稿書きに忙しく自社サイトを後回しにしているのですから。ただし、知人でも友達でもありません。平たくいえば「迷惑メール」の類です。細かな手法はつまびらかにしませんが、ネット上で公開されている「@」を探してメールアドレスを収集するプログラムで集めたのでしょう。総務省にちくろうかと思いましたが、あまりにも粗忽な方法なので見逃してあげる代わりにここで「手の内」を公開します。引用転載大歓迎です。

まず、迷惑メールで営業を駆ける「ホームページ業者」のサイトにアクセスします。そして「制作実績」、あるいは「お客様の声」や類似コンテンツを探して閲覧します。ここに「税理事務所」とみつけたら、すこし気を引き締めます。税理士事務所自体は問題ありませんが、仕事のない税理士や駆け出しの税理士の可能性が高く、彼らは次に紹介する業種と親和性が高いのです。その次とは「コンサルタント」。中小企業診断士・・・ならば、加点なく次に進みますが、ここで「○○コンサルタント」と聞いたことがない輩が登場していたらプラス20点。最後に決定打は「情報商材」「情報起業」「アフィリエイト」がでてきたらプラス100000点。まず、ネズミ講です。

繁殖力に違いがありますが、彼らは子ネズミに孫ネズミを作らせるのが仕事で、さらに自分の子孫を別のネズミたちに「輪姦」させます。こうしたやり方を「なんで悪いの?」と思えない人にはお勧めできません。不幸になります。絶対に近づかないでください。そしてこうしたやり方を是とするならご自由に。

そして今回、チェックしたなかで明らかに「アウト」を発見。それが「薬事法広告アドバイザー(仮称)」。なにがひっかかるかといえば「法」が絡む助言で報酬を得て良いのは弁護士だけです。行政書士や司法書士でもアウトという見方が大勢を占め、「無料相談」はグレーゾーンでセーフでとは、これらは「公序良俗」という枠の中でのことで、お茶の一杯飲みそれを報酬として即アウトというものではありません。ところが「薬事法広告」については、なんの公的資格もなく、代表者の持つ「薬事法管理者」とは民間資格です。その一方で薬事法違反に該当したときのペナルティーだけを謳い脅かします。ハッキリ言って「悪質」です。

辿れば「ネズミ講系マーケティング(詐欺だって)」の匂いがプンプンとしたので、定点観測対象としてニタニタ見守るのは、厚生労働省のやり方が気に入らないからですが、くれぐれもご注意あそばせ。

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