いまあなたの周りが「iPad」の話題で一色で、あなたがアップルや
ソフトバンク、あるいはその競合や関連会社勤務でないなら、ご注意
ください。あなたの「ソーシャルフィルター」は偏っています。
街角にはiPad、いやiPhone、いえいえ「マック」すら、
マクドナルド以外の答えを持たない消費者が少なくないのですから。
かくいう私も懐かしい言葉で述べれば「マカー」。ファン歴は
２０年以上、使い始めてからは干支がひとまわりしており、
弊社スタッフがマックを指して「パソコン」と呼ぶとイラッと
する身ですので、巷に溢れる「iPad、iPhone礼賛論」に触れる
度に軌道修正しています。人は見たいと思う現実しか見ないとは
カエサルの言葉ですが、同時に人は心地よい情報に引き寄せられる
習性があり、ネットや近親者という触媒がそれを最大化させます。
ツイッターで喧伝される「ソーシャルフィルタ」の難しさの
ひとつです。
ブログの時も議論があったのですが、特にツイッターでは
「著名ジャーナリスト」ですら、ウラ取りをせずに呟くこともあり、
それを「私的」と強弁されれば二の句を継げませんが、不特定
多数に公開される情報は「おおやけ」の性質を帯びるものと
考える私は古いタイプの人間でしょうか。私には彼らが都合良く
公と私をすり替え、純粋無垢なネットの住民をたぶらかしている
ように見えるのですがそれも自己責任。私は自己責任論者。
不確かな情報をジャーナリストの名前を用いて公開するのも
自己責任。それを信じるのも疑うのも自己責任。
小泉政権への批判がちょっとしたトレンドになっていますが、
ソーシャルフィルタは自己責任以外の何者でもないことで、
声高に叫ぶ連中は「情報の上流」にいることはなぜでしょう。
■陰謀論とセールストークが飛び交うTwitterに見る「ソーシャルフィルタ0.2」（マイコミジャーナル）
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/061/index.html
