第7話:激安カニは売れるか?

 隣の芝生は青いものです。
それはもうピカピカに輝いています。
ネット通販の世界ではひとつの伝説となった「サバ寿司」
「タラバガニ」ですが、本当に「ネット通販」だけで
成功したとしてみるのは早計というか浅はかです。

必ずカラクリがあるんですね。今回電柱張り紙してある
時給630円は某地域の最低賃金で、実際にそこでアルバイトを
探してみると近いものが幾つか見つかりました。

仮に同じアルバイトの東京の時給が1000円とすると
原価に反映される人件費は1.58倍です。単純にはかれば
100時間労働と63時間労働が等価となります。4週間
週休二日なら毎日5時間労働で、一方は一日3時間ちょっと
しか働かなくて同じ給料ということです。

また土地代も影響します。
そしてこれを考慮に入れず、都会の会社が地方の真似を
すると破綻するのは自明でしょう。

しかし、こういうコト・・・多いのです。他人の芝生の
青さに惹かれて自分の庭に咲くタンポポの美しさを知らない。

カニのエピソードのために私は身銭を切って取材しました。
某ショッピングモールからカニを取り寄せ、比較検証のた
めに近所の角上魚類に買いに出かけました。いやぁ辛い
取材でした。カニがカニがカニかが。以来、カニは・・・
カニかま「たらば」だけです。稿料って読者が想像するほどは
入らないものなのです。

はっきりいって本作は「赤字」です。出血大サービスの
作品をご覧あれ。

第7話:激安カニは売れるか?
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/05/29/5718

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