車椅子マークの運転の乱暴さ

点と線が繋がり「謎は全て解けた」と、金田一少年の事件簿の
決めぜりふのように合点がいった瞬間、全身の力が抜けた経験が
あるでしょうか。

ここ数年の疑問と腹立ちが氷解し、同時に日本人の、もちろん
一部の日本人ですがこんな連中がのうのうと生きていられることへ
の怒りと絶望に目眩がしました。

類するものでは思いを寄せていたアルバイト先の女の子が急に
よそよそしくなり、上がり時間がおなじで一緒に帰ろうと誘って
もはぐらかされ、へんだなぁと思っていたら、同じバイト先の
専門学校生とつきあい始めたと聞いたときでしょうか。
当時彼女も私も15才。高校一年生の夏休み前の話。

専門学校生に告ぐ。今なら淫行だ。
事後法ですので裁けませんが。

初手から脱線してすいません。
先週の土曜日のことです。

地元駅前の繁華街に接続する道をリコール騒動のあった愛車
「三菱トッポ」で走っておりました。

この通りは路上駐車をしていても、小型自動車や軽自動車なら
十分に行き来できる広さで、交差点付近では右折車は中央にはみ
出し気味に寄り、直進左折車がその脇を抜けていけるので、
右折ラインがなくても2車線走行となります。

但し、あくまで1車線道路ですから併走するのは危険極まり
ありません。

行く先の交差点の信号が赤になっていました。
交差点から30mぐらいありましたが減速します。
バックミラーにクルマはありませんでした。

過去に信号待ちの時に追突されて以来、

「後ろのクルマが恐いトラウマ」

があるので、減速をはじめたらかならず後方を確認します。

減速と同時に、信号のある交差点を右側から左折し、こちらの
対向車となったカローラがこちらの道を横切って右折しようとし
ているのが見えます。

十字路が連続する場所で、私の進行方向手前は信号がありませ
ん。

先の信号は赤ですし、私が直進してから対向車を右折させるよ
り、手前で停止して右折させてあげた方が合理的と考えました。
私の目の前を横切らせるということです。

突っ込んだ場合、対向車は右折しづらくなるほど信号からクル
マが並んでいましたし、突っ込んだ後に私は赤信号で停車するの
ですから先に行かせてあげればと停止しました。

対向車は右折をはじめようとします。

ここでクセである後方確認をすると、ムーディー勝山のネタの
ようにバックミラーを右から左になにかが流れていきます。

ブレーキランプを光らせていた私の車に減速せずに近づいてきた
としか考えられない「突然のなにか」です。

突然の何かは私が左に目をやると、そのまま「すり抜け」して、
車の前にでます。

要するに左側からの「追い越し」です。

右折車は2mほど進んで急ブレーキ。
時々、愛する人の臨終に間に合わないのか知りませんが、こういう
異常な運転をする人がいますが危険な暴走行為です。

追い越しは右側からするものです。
ちなみにこの道は追い越し禁止でしたが。

目の前にはいった暴走車をみると青と白の「車椅子マーク」が。

健常者、身体障害者という区分で人を判断することは嫌いです。

しかし、自分の障害を盾に傲慢に振る舞う人には、私は健常者と
同じように接することにしています。

抜かれたら抜き返す。

と、いうか、その車椅子マークの暴走車が信号を越えた先で右折
しようとしていたので、左側から抜いて運転席にらみつけました。

そこにいたのは上半身だけみるにピカピカの健常者です。

ちょっと頭髪は不都合な真実ばりに寂しくなっていましたが、
普通の小市民ちっくな役所の似合いそうなオジサンです。

睨み付けていると確信犯なら目をそらすかにらみ返すもの。
にらみ返したら「教育しちゃる」と腹をくくっていました。

ところがこの車椅子マークをつけた小市民。

「え? 僕の顔になんかついているの」

とおとぼけ顔。
こいつ自分の運転が危険行為だって知らないんだ。

車から降りて怒鳴り散らそう・・・教育しようかとも思いました
が、運転席からは見えないだけで足に障害があり、なにか急いでい
るのかも知れない。脳裏には車椅子マークが。

「ち、今日は見逃してやるぜ」

と心のなかで唾を吐いてその場を去りました。

しかし、怒りはおさまりません。

と、いうのも以前から

「車椅子マークの運転の乱暴さ」

にいらついていたからです。

一時停止は止まらない。道の真ん中を走行して対向車への
配慮がない。左折時に自転車を見ていない。同じく左折時に
一回大きく右に張りだすので対向車が停止しなければならない。

などなど。あげればきりがないのですが青と白の車椅子マークの
ステッカーの貼ってある車の乱暴運転が目立つのです。

そして土曜日、怒りはピークに。

「ところでどんな障害を持っている人がステッカーを貼るんだろう」

と調べてみて愕然。

答え:誰でも貼れる

カーショップなどで販売されており、基本的に資格も申請もいら
ないのです。

あの車椅子マークは

「障害者によるアクセスのための国際シンボルマーク」

で、車椅子の方が利用しやすいように心配りされている施設が
「ご安心くださいね」と明示するためのものなのでです。

クルマの運転とは全く無関係。

私が「障害者が運転しているんだ」と勘違いし、多少の乱暴な運
転に目をつぶっていたのは

「無知と思いこみ」

ということです。
ちなみに障害者が運転していることを示すのは「クローバーマーク」
です。

だから普通自動車で車椅子マークのステッカーが貼ってあるのは

「最大積載量つめるだけ」

というステッカーと同じだということです。
しかし、私のような無知と思いこむ人が多く、車椅子マークのある
クルマが

「障害者用駐車スペース」

に駐車していても文句を言いません。
はい、この無知と思いこみを狙って貼っているのです。

これで納得。点が繋がり線となりました。

自分が良ければ良いという人だから運転が荒いのも自分勝手も当然。

制度でも資格でもないので貼り放題です。
誰に咎められるものでもありません。

「相手が勝手に誤解している」

のですから。
もともとは車椅子マークは障害者や介護者が周辺の理解を得るために
自主的に貼りだしたものだということです。
つまり、「周囲への気遣い」ではじめたことを、周囲なんて気に
しない連中が活用しているということです。

まわりへの気遣いで貼りだしたものを、心ない連中が良識のない
行動をとり「本当に必要な人」のイメージをも悪化させているとし
たら。

切なくて悲しい。
解決策のない恨み言をいうのは美学に反しますが、

「こんな国に誰がした」

と全身から力が抜ける思いでした。

法的拘束力がなければ法的根拠を与えてあげればよいのです。
そしてこれは政治の仕事。

夏の参院選に向けて、些細なことですが、投票材料の一つに加え
てください。

この目で見ないと納得できない私。
行って来ましたオートバックス。

・・・ありました。1枚298円。
悲しさが増しました。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください