高騰した広告費のババ抜き

最近、相談や打ち合わせでよく話しをさせていただく言葉が
二つあります。

「法律は知っている人の味方」

と、

「(商売において)無知は罪」

ということ。
保存され記録されるメルマガやブログでは表現に気をつけてい
ますが、リアルミヤワキは結構辛辣です。
面と向かった方がきついことをいうところが、ネット社会の
「言論人」との最大の違いかも知れません。面と向かった方が
きついこといってもニュアンス全体を伝えることができますからね。

例えばホームページを手伝っていると「個人情報保護法」との
せめぎ合いがあるのですが、適用要件には

「5000人以上のデータ」

となっていますから未満は対象外です。また法人も同じく。

私は弁護士ではないのでこれは「タワゴト」ですが、4999
人まで適用されないのです。

つまり、4000人を越えるようになってから考えても充分
間に合うかも知れないということです。

ところが「勉強会」や「コンサルタント」は、

「今はそういう時代だから」

とシステム導入を迫ったり、セキュリティ強化を促します。

また、

「これからのビジネスはブログから」

なんていうコンサル屋さんもいますが、

「更新されないブログの廃墟感は客を逃がす」

ことは語られません。

そしてメディアは煽るもの。それが仕事です。
法律も情報も知らないと損をしますが、情報を提供するメディア
は差し引いてみないといけません。

これは新聞でもテレビでも、

「ネット記事」

でも同じです。
正邪の二元論で既存メディアとネットメディアを分けたがる

「ネットの住民」

がいますが、表現手段の違いなのです。
これも「無知の罪」の一つです。

ま、知っている人は知っていることですが、

「某サイトでは、某ブログでは、某掲示板では」

これはテレビでラジオで新聞でと対して変わらないということで
す。

そんな「メディア」が結託していま盛り上げようとしているのが

「セカンドライフ」

です。昨年のmixiのようにITバブルの「夢よふたたび」を
目指しております。

セカンドライフとはアメリカ発のネットサービスで、仮想空間で
もう一つの生活を体験できるというものです。

■ヤフー辞書より
http://dic.yahoo.co.jp/newwordωref=1&index=2006000700

剣や魔法がなく、あくまで日常生活の延長を楽しむものですが、
アメリカではサービスないでTシャツを販売して儲ける人が出てき
たりとビジネス面からも注目されています。

セカンドライフにIT企業だけでなく、一般企業までがこぞって
参加しようとしています。広告や、サービス内サービスの提供など
さまざまで今、大注目だそうです。

・・・これと同じ「狂想曲」は昨年、mixiで見ました。
数年前には「オンラインゲーム」で。

とくに韓国からやってきた「リネージュ」は、日本のゲーム業界の
構造を変えるといわれたものです。

リネージュはオンラインゲームで、その世界は常に進化発展を遂げ
ることから、いわゆるCDのような形態で販売されるゲームが駆逐さ
れるかもというものでした。

いま、「Wii」も「DS」も絶好調に店頭で販売されています。

古くはインターネットによって労働の形態が変わるともいわれました。

時間も距離も空間も飛び越えて世界と繋がることにより、朝起きて
会社に行くという常識が破壊されると。

はてさて。ウィンドウズ95登場と同じ干支を迎えてどうでしょう?

また、ネットの利用時間やPV(ページビュー:何頁見たか)も
増加しているといいます。

しかし、「街角雑感」からするとネット利用率は年々徐々に下がって
きており、携帯電話接触時間が変わりにあがってきています。

一方、「ネットヘビーユーザー」の依存は深刻の度合いを増して
きています。

いずれ調査結果があがってくると見ていますが、ネット利用者の総数
が増えたのではなく、

「ヘビーユーザーの使用時間が増えただけ」

ではないかということです。
ロングテール理論で表すなら恐竜の首が伸びただけで、尻尾の成長は
止まっているのではないかと。

ゲーム業界関係者の知人がいます。
サーバを自作して、「MX」の頃はバリバリ色んなことをして
いた人がいます。ゲーム筐体はすべて揃えて、

「ファイナルファンタジーオンライン」

をヤリながらDSで遊びつつ、チャットを楽しむような人でした。

結婚して子供が産まれました。

すっかりゲームもネットも「仕事の必要に迫られるだけ」しか
やらなくなりました。

そこにセカンドライフがやってきます。

知人は興味がないといいます。
以前なら英語版から辞書を片手にやるような人間がです。

リアル社会で満たされるとネットへの興味が喪失する。

これは自著「Web2.0が殺すもの」を書いていたときの、一つの
テーマでした。

しかし、メディアは盛り上げようとします。彼らの仕事として。

韓国でオンラインゲームが流行ったのと国民性は無関係ではな
いでしょう。

日本人以上に「みんながやっている」にはまります。

アメリカでのインターネットという仮想空間が利用されるのは

「広大な時間と空間に散在するアメリカ国民」

故のことでしょう。
東海岸で夜明けを迎えても、西海岸ではまだ夜ですし、ハワイや
アメリカ領のグアムでは何時でしょう。

しかし、同じアメリカ国民。

そこで仮想空間によっておなじ「価値観」を共有できるという
ところがツボにはまったのではないかということです。

一方、我が国では。
最大時差は1時間(日の出の違いで比較)。

つまり、ほぼ同じ時間に朝を感じ、昼飯を食べ黄昏時を迎えます。

わざわざ仮想空間に出向かなくても「共有」できるのです。

仮想空間はあくまで仮想でしかありません。
ネットの住民はネットの中では無敵超人でも、リアル社会で
活躍している姿をあまり見かけません。

・・・そして実は。

もうメディアの側もネットの本当の実力に気がつきつつあります。

「本当の広告効果は?」

高騰した広告費のババ抜きはもう始まっています。
効果のある玉をつかむか、石頃に大金を払うか。

無知は罪という時代なのです。

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