マイクロソフト帝国をグーグルが叩きつぶした!

ネットの匿名性の負の面を強調する向きに

「偏狭な意見を書き散らかす」

的な論があります。
片面からの事実だけを、一方的に主張したりし、議論のルールも
わきまえずに「論の垂れ流し」を非難してのことです。

mixi版を不完全公開にしたのも、こうしたトラブルを避けて
書くための自衛策です。

「楽天、初の減益」というニュースが入りましたので、先日の

「日経新聞大誤報」

と揶揄したネタからメディアとネットとのつきあい方について。

「検索」には魔力があり、全ての情報が手に入る「全能感」から
実際のリアル「ぼく」より、偉い存在となり、浅薄な知識の中から
自分の一方的な思いこみを書き散らし悦に浸ります。

「たかが検索で」と受け取る人がいるかも知れませんが、

「情報が価値を生み出し、情報で価値を計る」

のです。芸術分野の「魂」に訴えかけるものをのぞけばです。

但し、現実社会では、得た情報の真贋を見極め、情報を活かして
はじめて意味をなします。

そうしない前者を「知ったかぶり」、後者を「頭でっかち」と
呼びます。

久しぶりですが、私は「是々非々論者」です。

ネットには影も光もあり、万能でなければ

「そう捨てたものでもない」

ことも知っています。

ところで「片面からの垂れ流し」はネットだけのことでしょうか。

実は「論」を張るには立ち位置をハッキリとさせることも必要で

「確信犯として片面」

から伝える手法が求められます。

日経新聞の大誤報とした

「楽天市場APIで閉鎖性から脱却」

は、楽天市場がかかえる閉鎖性は何一つ脱却も解決もしていない
からです。

この場合のAPIとは

「楽天市場に出店している商品情報を使ってアフェリエイトができる」

ということで、アマゾンやグーグルがもうすでに取り組んでいる

「小さなどこでもドアを増やすこと」

です。
小遣い稼ぎをしたいブロガーやサイト運営者が、楽天市場の商品
情報を活用して商品を紹介します。
そのブログやサイトを通じて商品が販売されると運営者に小銭が
入るというものです。

楽天市場の巨大なデータベースを使えるようになることにより、

「コスメランキング」
「健康食品ベストテン」
「幻の焼酎在庫グランプリ」

のような「企画」をアフェリエイターができ、販促に結びつけられ、
小銭を稼ぎやすくすることにより

「楽天市場への入り口が増える」

ということです。

一方、楽天市場が指摘されている「閉鎖性」は別次元のことです。

・楽天市場(及び発行メルマガ)から外にリンクが張れない。
→つまり、ネットの最大の特徴である「リンク」で自由に外の
世界と繋がることができない

・一方的なルール変更で、楽天市場との契約終了後、

「楽天市場出店時に取引していた顧客名簿を使えない」
(ショッピングモールに出店している店舗に来店したお客さんは
店を気に入って利用したとしても、それは店の客ではなく
楽天市場の客という考え)

という理不尽なものから、

・強制退店などの際の説明不足

などなど、入り口の問題ではなく出口がないことや

「出店者のことを省みない施策、ルール変更」

が問題として公正取引委員会に指摘されているのです。
だからAPIで「入り口」を沢山作っても、何一つ解決になど
繋がりません。

記事は公取委などに指摘されていた問題解決に向かうかの
したため方です。

もちろん、日経の記者が「知らなかった」だけかもしれませんが。

mixiの株価はずっと低迷を続けたままです。
こちらも紙面で上場してしばらくは持ち上げまくっていました。

上場企業はお客様だということと関係があるのでしょうか。

「法定公告」

といって、決算や配当などの情報を新聞などで公告しないと
いけないと決まっているので、決算発表時期の日経新聞は

「公告だらけのページ」

が生まれるほどです。
天下のクオリティペーパーですから、そんな「さじ加減」が
あるというのは私の邪推以外なにものでもありませんが。

狭い見方しかできていないという安易なネット批判は既存
メディアは自らの首を締めるかもしれないのではないかと。

日経さんを「サンプル」にしましたが、これは各新聞で「立場」
が違うだけのことだったりします。
巨人軍が低迷しているのに、「大本営発表」をしている新聞の
ように。阪神のデイリーまでやるとすがすがしいですが。

そして「ネット界」は・・・やはりこれもまたなんとも。

「愛・ラブ・グーグル」

かと彫り物でもしているのかと、グーグルを礼賛する人が少なく
ありません。
主観を批判はしませんが、

「マイクロソフト帝国をグーグルが叩きつぶした!
IT界のダースベーダー、ビル・ゲイツを追い出した」

と喜ぶ空気があります。

しかし、日本国内だけでいえばヤフーのシェアの方が遙かに
高く、「一般人」にヤフーの支持者は多いのです。

そして何より。

日本国内での

「ウィンドウズ搭載パソコン利用率の高さ」

ともなると、グーグル礼賛派が触れようとしません。

リナックスの利用率がせめてウィンドウズの半分になっている
のなら分かりますが無視されています。

ウィンドウズはビル君の会社、マイクロソフトの製品です。
最近、物量作戦で広告を流している「ビスタ」も。

1月21日のNHKスペシャル

「“グーグル革命”の衝撃 あなたの人生を“検索”が変える」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070121.html

が放送されて以降、関係各所に影響を与えておりますが、
番組の中で登場したパソコンの半分ぐらいは

「マックOS」

でした。その他はウィンドウズ。

ちなみにこちらがNHKの番組サイトですが、これもマック。

イメージ映像の画面の左上に

「ブルーのリンゴ」

があるでしょ?
ま、「考えましょ」。
3秒間考えるだけで分かることが結構あります。

それと一方的な批判も賛美も礼賛も眉に唾をつけてください。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください