ようやく手に入れた交渉道具

自分の強運にびっくりです。
OSのダウンに続いてハードディスククラッシュ。

ところが危機一髪でデータ復旧に成功しました。

これは物見方の問題ですが、

「トラブルが続いていて悲しい」

という人がいれば

「致命傷を避けられて、なんてついているんだ」

と思う人がいます。
私は後者です。

実は今現在もメールサーバが不調で、メインで使っている
メールアドレスから送信できない状態なのですが、幸いにして
複数のメール送受信体制をこの11月に整備していたので、
致命的な状態を避けることができています。

OS変更に伴い、アプリケーションも変更しなければならない
はめになったのですが、これも先日、

「日暮里・舎人ライナー 路線図」
http://www.adachiseikatsu.com/walk/toneriliner.html

をつくったときに、別のソフトを仕入れており、それにより
大事に至らずに執筆活動を続けることができました。

おかげさまで週刊連載第2号が昨日より公開されています。

Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる
「企業ホームページ運営の心得」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/

今回は

「其の弐 最適なコンテンツが何かは顧客台帳に聞くべし」

青い鳥を探した兄妹のように、答えはいつも自分の身近に
あったりしますという話です。

よろしければどうぞ。
「ブログ」風の体裁のため、勘違いしている方もいますが、
ちゃんとインプレスR&Dの安田編集長からご依頼を受けて
書いております。

さて、どんな環境となってもそれを楽しめるか否かによって
事態は好転もしますし悪化もします。

昨日も朝一番に「クラッシュ」となったので、スケジュール
調整をして、最短で代換え機材を調達する手段を講じて、
昨夜には復旧しました。

結果、まるまる一日つぶれてしまいましたが、

「一日つぶれてしまった」

と考えるより、

「一日で復旧した!」

のほうが健全で、建設的ではないでしょうか。
昨夜は祝杯をあげました。

この考え方の違いは意識して変えることもできますが、
多くは生育歴や環境により左右されます。

独立して「社長」になると、おつきあいする人も
「社長」が多くなるのですが、地元の足立区では二代目や
三代目の社長と多く出会います。

異業種交流などのいろいろな会に出向くと、創業社長
より多いほどです。

そして考え方の違いに閉口することもしばしば。

もちろん、考え方ですから私が正しいと主張するつも
りはありませんが、ただあきらかに「常識」の違う方と
議論をしても不毛なので口を閉ざすことにしています。

いろいろなタイプがいますが、一言で言うと

「甘い」

のです。幼い頃から「創業者の息子」として育ったた
めと睨んでいるのですが、

「人が助けてくれる」

と考えている節がありますし、

「みんないいひと」

「それが当たり前」

という「常識」のようなのです。

だから「社長同士」の会話が「友達感覚」で、それが
当たり前だと信じて疑いません。

友達だからちょっと話を聞いてよ。
友達だから協力してくれる。
友達だからつきあってよ。

独立当初は「社長ってそんなものか」と思っていました。
もちろん、そういうつきあい方を武器としている人も
います。

しかし、概して「ジュニア」のそれは

「仕事にならん」

のです。
多くの場合、創業者や先代が現役だったり、番頭さんが
しっかりしており、

「ボンがいなくても」

問題ありません。だから友達ノリでなんら問題ありません。

しかし、こちらは自分の才覚と努力と運を磨くことを
一瞬でもやめた瞬間、

「食べられなくなる」

という危機感で仕事をしています。
結果、彼らと

「あわない」

ことに気がつきました。
だから最近はそういう集まりにほとんど参加していません。
時間もないのですが、「足立区外」の人脈が広がっています。

もちろん、「ジュニア」がすべてそうだとはいいません。

自著「楽天市場がなくなる日」で紹介している
マツブン刺繍の担当者も三代目で、同書で紹介して
現在サイト構築途中の「三代続いたヤスリ屋」は、
会社としては二代目です。

■マツブン刺繍
http://www.matsubun.com/

■やすり.jp(構築途中)
http://www.yasuri.jp/

どちらの方も「ジュニア」ですが、なかなかの切れ者で、
彼らに共通するのは

「外の水を知っている」

ことです。
マツブン刺繍の松本さんもヤスリ屋の三代目も、
大学卒業後、まったく別の縁もゆかりもない会社での就職
経験があるのです。

だから「常識」を知っています。

ざっくりいうと

「世の中にはいろんな常識がある」

というあたりまえの「常識」です。

・・・ごめんなさい。ここからが本題です。
久しぶりに前置きが長くなりました。

六カ国協議で将軍様の国が言いたい放題です。

これに対して我が国のネゴシエーターは

「いわせておけ」

という態度にでています。

またぞろ識者と呼ばれるコメンテーターの中には

「これ以上の核開発はない」
「交渉を有利に進めるため」
「中国が黙っていない」

と「超お気楽楽観論」が台頭しつつあります。

それは「日本の常識」です。

国民が飢えてもロケットを作り、核開発を進める
国家を日本の常識で推し量ることができるのでしょうか。

「いずれ核を廃棄する」

それは平和な国の富めるものの発想です。

権謀術数渦巻く世界の住人にとって

「約束」

なんて破られるものです。
だから「廃棄」を条件に各種の支援を受けたとしても
それが「永遠」に続くなんて考えないのです。

彼らにとっては約束は破られるというのが「常識」です。

自分の振る舞いのように人も振る舞う、

「人は自分の鏡」

なのです。

だから北朝鮮と渡り合うときは

「北朝鮮の振る舞い」

を基本に考えなければなりません。

せっかく手に入れた

「核という名のワイルドカード」

を手放すわけがありません。
将軍様の落としどころは

1:核保有国として認めさせる

が、無理だろうから

2:査察を受けいれない廃棄の口約束

も、無理なら

3:核は廃棄するが「人工衛星開発」は継続させろ

そして最後の手段は

4:廃棄と同時に開発を秘密裏に継続

と、二枚腰三枚腰の「シナリオ」といったところで
はないでしょうか。

拉致問題を解決するためには

「核もくそもない人質を帰せ。
さもなくば我が国にも『考え』がないわけでもない。
我が国国民を『守る』ためには、必要最低限の準備を
議論する必要が出てくる」

と主張するのです。

慌てるのはロシア、中国、アメリカ。

利益該当者です。

ロシアは北方領土に飽きたらずに、天然資源採掘に
難癖をつけて強奪する国家で、カニかご漁船のケース
だって

「日本の本気」

を計るためにやったかと思うタイミングです。

中国は言わずもがなですし、アメリカだって本当に

「日本が独力で核を持つこと」

は絶対に阻止したいのです。

日本国内で「核武装の議論」すらも封殺しようとする
動きに呼応するかのように、北が動きました。

かの国は交渉で生き残ってきているのです。
機をみるに敏です。

資源も技術もない国が生き残ってきたのです。
甘く見てはいけません。

地元の「ジュニア」と話していると、それなりの苦労話や
成功談を聞きますが、

「地盤(人脈)、看板(知名度)、鞄(現金)」

があっての話であることがほとんどです。

創業者が作り上げた地元での人脈、業界での信頼度、
そして家屋も含めた「資産」。

物心ついた頃からこの世界にいる人には

「ようやく手に入れた交渉道具」

を手放さない人の気持ちはわかりません。
自分がいかに恵まれているかを知らないのです。

はてさて。

この国の現在のリーダーは・・・祖父の代からでしたっけ。
恵まれているのは。

外交交渉と足立区話を混同してはいけませんが、どうにも
外交報道をみるにつけ、ご近所で感じる

「甘さ」

と同種の香りが漂ってきます。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください