まぁあの金額もレッドソックスのオーナーの「ファンド」が、
アメリカの株高にも支えられて好調なので屁でもないのかも知れま
せん。
そして「日本のプロ野球がメジャーの参加に」という悲観論が
ありますが、サッカーの世界ではオランダリーグが一時期、
「世界のファーム」
になっており、オランダリーグで育てて、移籍金で売却するという
モデルが成立していました。
だからといってオランダリーグの価値が下がるわけでありません
し、レアルマドリードのように
「金を使ったからといって勝てるものでもない」
のは、誰もが知っていることです。
日本では「ナベツネジャイアンツ」が証明していますよね。
優秀な選手を育てて移籍金で売却して、ファンと選手に還元でき
るのなら
「親会社からの援助で成り立つ球団経営」
よりずっと健康的な話しです。
ただ、この一連の報道で「カチン」とくることが。
フィーゴより安いとはいえ、もの凄い移籍金であることは間違い
ありませんが、これを捉えて
「野球少年に夢を与える」
というコメントを時々見かけます。
カチン。
10才の小僧松坂はメジャーリーガーの年棒にときめいたのでは
なく、そのスーパープレーにです。
あくまで野球≒ベースボールの輝きにロックオンされたのです。
人の感動やモチベーションはもっと単純で純粋です。
ところが、「ホリエモン騒動」で「拝金主義」を否定しまくった
メディアにコメンテーター達は、ことスポーツになると
「拝金主義者」
に転身します。
松坂選手の移籍金で夢を見るのは
「野球小僧の親」
の話しです。
しばらく続く「松坂バブル」ですが、
「金額=夢」
と語る人は、金額の多寡が夢の価値を決めている人です。
一連の報道に飽き飽きして、辟易している人はこのリトマス
試験紙で遊んでください。