油断と隙を与えると反日左翼的な活動をはじめるNHK。
アカヒ新聞と揶揄される朝日新聞や、売日新聞・侮日新聞と称される毎日新聞より悪質かも知れません。
しかも「ネットは保存される」という特製をよく知っています。検索エンジンにひっかける(SEO)ためもあるのでしょうが、見出しを誘導し、事実の捏造を試みているようです。
“美味しんぼ「不安 口にできなくなると問題」”
NHK NEWS WEB http://goo.gl/c4gJZj
食を通したプロパガンダ漫画「美味しんぼ」の鼻血ブー事件を報じるネット記事です。
報道されているように漫画のなかで主人公が鼻血を流し、被爆由来だと断定します。それが漫画だからと笑って流せないのは、実在の地名と人物が、そのまま登場し、フィクションは鼻血ブーした主人公の山岡士郎と、台詞のみながら鼻血に便乗した山岡の実父という設定の海原雄山。
実在の人物の鼻血告白もありますが、それは井戸川克隆元双葉町町長で、彼の発言は信憑性に事欠きます。彼は双葉町町長を事実上リコールされた後、「みどりの風」から参議院選挙に出馬(落選9しますが、街頭演説で
「2011年の3月3日に、地震津波があることを日本政府は知っていた」
と発言するような人物。映像はYouTubeにいまも残されています。
※こちらが詳しいので「ガジェット通信」のURLを
http://getnews.jp/archives/569079
放射脳や左翼、そして美味しんぼのなかでは、井戸川克隆氏の発言を鵜呑みにし、町長を事実上リコールされた経緯についても、山岡士郎は陰謀を匂わせます。
議会の全会一致での不信任決議なら、陰謀もくそもなく「民意」だという視点はありません。原発、放射能、ダメ、絶対ダメ。という聞く耳を持たない姿勢は、「美味しんぼ」の全話に通底する独善性で持ち味とも言えますが。
そして井戸川克隆は鼻血ブー写真をFacebookで公開していますが、それをみると血しぶきも確認でき、すると「鼻をかんだ」上での鼻血の可能性もあり、ならば「強くかみすぎて」という疑念も浮かびますが、それが「美味しんぼ」で検証されることはありません。
ちなみに山岡士郎の鼻血は、食後の会話中「ドロっ」と流れ落ちてくるもので、白血病の発症時などの演出でよく使われる表現が用いられています。
「みなさまのNHK」に話を戻します。見出しにある発言は大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの平川秀幸教授のものです。
この教授、朝日新聞への寄稿が目立つところが気になるものの、発言自体は「批判は当然」からはいっています。しかし、全文を読めば、別角度から評価しているもので、正しくは「平川秀幸視点」です。
それを「ニュース詳細」という見出しで紹介しているところに悪意を見つけます。さらに見出しも、美味しんぼから離れています。サイトのタイトルを冠した番組には津田大介氏を筆頭に、左傾の人々が活躍していた影響・・・というより、やっぱりNHKといったところでしょう。
「平川秀幸視点」とは、述べた不安に批判が集まることで、他の不安を抱えた人が声を上げられなくなることを「問題」としていること。鼻血ブー事件の詳細ではありません。
「不安」にフォーカスを当てる指摘もなるほど、と一瞬頷きそうになりましたが、条件設定がおかしい。平川秀幸教授は
“今回のように『不安』を取り上げたことと、それを否定する反応が起きたことで、表に出せない不安を抱えた人たちが、それを口にすることすら抑圧されることになると大きな問題だ。”
といいますが、社会システムへの不信感をベースとした過剰な推測に過ぎません。議論の出発点が不信感では、まとまる話などないことは、夫婦げんかと同じです。
社会システムへの信頼をベース(程度問題ですが)とするなら、
“これをきっかけに、不安を抱えている人々が声を上げるのではないか”
とも言えるからです。または本気で被爆を心配するなら、
“これをきっかけに、不安を抱えている人々は名乗りを上げて欲しい”
と呼びかけるべきでしょう。わたしはこの立場。
こうした話しをすると、放射脳な連中から必ず返ってくる反応がこうです。
「政府やマスコミも事実を隠蔽する」
だからさぁ、ツイッターがあるじゃん。Facebookがあるよね。ブログは? LINEは? 米国が握りつぶすって?
放射脳や左翼な連中は、ソーシャルメディアやネットの力を礼賛しながら、自分たちの主張が拡がらないと、政府とマスコミに責任を転嫁します。実に卑怯です。
今回の美味しんぼ鼻血ブー事件でもこの構図はかわりません。
美味しんぼの鼻血ブー事件に対して、福島県という当事者が噛みつくのは当然のことです。そしてネットでの盛り上がりも、原作者の雁屋哲氏が自身のブログで
“鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない”
と喧嘩を売り、火に油を注いでいることも理由です。
ところが先のNHKにある平川秀幸教授の見解にも見られる理解は、
「鼻血ブーとは何事だ!」
と、表現そのものを否定し、ひいては
「放射線被曝を語ってはいけない」
であるかのような社会の空気がある。という妄想を出発点としています。左傾に顕著です。
しかし、わたしが渉猟した限りでのネット意見は、比較的冷静というか、ひと言で述べればこれにつきます。
「証拠を出せ」
現時点で低線量の被曝が鼻血を吹き出す証拠はありません。また、雁屋哲が最新号で語る鼻血の理由を要約すればこんなかんじ。
“放射能が体内の水分を過酸化水素に変化させ鼻血ブー”
五本木クリニック美容皮膚科の桑満おさむ院長によれば、
“余りにも根拠のないウソ・デマ、さらに全く科学的な裏付けの無い話が漫画の世界でも拡がっていくことに激しく怒っています、私。<五本木クリニック 院長ブログより http://goo.gl/XO8lrD >”
で桑満おさむ氏の結論を要約すれば、過酸化水素とは消毒に使うオキシドールで、雁屋哲説が正しいなら、消毒するたびに鼻血が出るはずということ。
下世話なことを科学的に語りたがるワイドショーが、雁屋哲説を専門家に尋ねなかったこともひとつの証明といえるのではないでしょうか。
ただし、です。
「いまは分からない」
だけの可能性は否定しきれず、継続した疫学調査はするべきではないかと考えます。先の平川秀幸教授が「不安」にフォーカスを当てましたが、ただの不安の解消だけを目指すなら「悪魔の証明」です。
存在が確認されていない悪魔を「いない」と証明することは不可能だという意味です。この場合、「悪魔はいる」とする側が証明しなければならないのはSTAP細胞も同じです。デーモン閣下を連れてきても解決しません。
それでも疫学調査すべきだとする理由は、雁屋哲を筆頭に「鼻血が出た」とする人々がいるのです。ならば彼らを集め、彼らの主張する「被爆時の状況」を確認し、徹底的な診断をします。ここで「共通項」が見つかれば、健康被害が発生するメカニズムを解明するヒントになるかもしれません。
また、その後の徹底的な追跡調査をします。異常が確認されればケアし、問題が無ければ、それをもって鼻血の有無と健康への相関関係はないと証明するチャンスだからです。
現時点の科学において低線量の被曝は、人体に影響がないと考えられており、わたしもその立場に立ちます。しかし、人間は森羅万象を知るほど偉くもかしこくもありません。
ならば起きている事象に対して謙虚となり、調べるチャンスがあるのならそれを活かすべきだと考えるからです。
効果の不明なメタボ健診より価値があるのではないでしょうか。
なにより、不安ばかりを煽るよりはるかに建設的です。