美味しんぼ 鼻血ブー祭り その2「過剰反応社会の生みの親」

 「美味しんぼ」を巡る騒動で、放射脳や左翼な連中のなかにはこう主張する人があらわれました。

「過剰反応社会」

 つまり、表現の自由を理由に、自由な主張や表現を否定するなという論旨で、わたしも激しく同意します。雁屋哲氏のエキセントリックな発言や、作風に同意できず、ビッグコミックスピリッツ誌を購読していますが、もう何年も「美味しんぼ」は読んでいません。

 グルメとか食文化といいながら、その文化の定義が雁屋哲の主観と気がついたときからです。その狭い了見で大上段に構え、日本の文化を語りながらオーストラリアに移住するという人物が、何を言おうとも信じやしませんし支持もしません。

 しかし、被災地に流れ弾を当てるようなやり方はどうかとは思います。ただし、それに怒るのなら「美味しんぼ」を購入しなければ良いだけのことで、ビッグコミックスピリッツ誌も購入しなければよいのです。表現の自由を尊重する立場から、発禁にしろなどとはいいません。

 他の連載を読みたいのなら、「美味しんぼ」が休載しているときだけ購入するか、単行本になるまで待つか、漫画喫茶で読むか、「古書店」で購入すれば、出版社と著者のふところには一銭もはいりません。他の著者を応援したいのなら、むしろ単行本のほうが漫画家を潤わせます。

 抗議の方法はいくらでもあるのです。

 そして雁屋哲がなにをほざこうが、スーパーや商店で福島産を見つけたら、積極的に購入しており、それで仮に被爆をしたとしても、いまを生きる福島の同胞の微力になるならたかが知れています。この半年間で歯医にてCTとレントゲンを撮っているので、充分被曝していますし、即死するというのなら口にしませんが、もちろんそんなことはありません。

 表現の自由は無制限に認められるものではありません。少なくとも他人の権利を侵害しない程度にです。

 そして雁屋哲の妄言は、福島の人々を傷つけました。しかも充分な取材がなされているかも怪しいことが露呈したのは、最新号では以下の記述があるからです。

“大阪で受け入れたがれきを処理する焼却場の近くに住む1000人ほどを対象にお母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響と断定はできませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています。鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な症状を訴える人がおよそ800人もあったのです”

 で、大阪で受け入れた瓦礫は、岩手県の宮古市のもので、「あまちゃん」の近所から運ばれており、既に古くなりましたが、それで被爆したとするなら「じぇじぇじぇ!」です。

 仮に大阪での鼻血ブーが事実なら、かなり確度の高い仮説が生まれます。それは

「心因性鼻血ブー」

 心の不安が体に及ぼす影響は、想像以上に強いのです。でも、放射線とは無関係です。

 不十分な取材で実在の人物を傷つける。これは表現の自由を逸脱しています。そもそも「創作」ならば、実名の有無は重要ではありません。なぜか、

「創作とは世界を作りだすこと」

 だからです。つまり実名に頼るのは、現実のイメージを拝借するということで、作者の筆力不足によるものか、あるいは

「実名にしなければならない目的」

 があるということで、「美味しんぼ」が後者であるなら、福島県や政府が反論するのは当然で、

「過剰反応社会」

 とは被害妄想です。他人の家の飼い犬に石をぶつけて、噛みつかれて文句をいうようなモノです。

 ましてやそれを「表現の自由」とするのは論外。なぜなら、

「表現の自由には反論の自由も含まれる」

 からです。批判の自由もあります。

 一方で「過剰反応社会」の生みの親は既存マスコミですが、育ての親はネットです。特に東日本大震災以降の、陰謀論をベースにした脱原発や放射脳が、デモとデマの拡散により「過剰反応が常態化」したのです。

 つまりは、美味しんぼを擁護しようとする左翼や放射脳が、自らが編み出した手法により追い詰められ、その愚痴が

「過剰反応社会」

 の正体です。まるで民主党のブーメラン体質です。格言で言うなら「人を呪えば穴ふたつ」。放射脳は自ら掘った穴の深さに、広さに文句をいっています。バカです。

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