美味しんぼ 鼻血ブー祭り その4「自民党の鼻血ブー」

 歴史の捏造が行われています。

 美味しんぼの鼻血ブー事件を自民党の攻撃に利用しています。

 というのは野党時代の国会にて、「鼻血ブー」発言をした自民党の国会議員がいるからです。

 その発言を持って、野党と与党と立場が変われば、発言が違うと左翼陣営が攻撃しているのですが、それは議論の飛躍以上の捏造レベルです。

 例えば森まさこ大臣の

“例えば、具体的にこんな心配の声をお寄せいただいています。子どもが鼻血を出した、これは被ばくによる影響じゃないかと心配なんだけれども、それを診察してもらった、検査してもらった、そのお金はどうなるんですかということです。 ”

 という平成24年6月14日の参議院「東日本大震災復興特別委員会」での発言をあげつらいますが、素直に読むだけで、これは健康診断に関する費用負担の軽減、あるいは費用負担への住民の不安払拭を求めたものだと分かります。

 しかも「不確定な不安へのケア」という、むしろ左系が喜ぶ福祉の拡大であり、そもそも鼻血ブー現象があるとは言っていません。

 次に山谷えり子さん。

“井戸川町長が雑誌のインタビューでこんなことを言っていらっしゃいます。(中略)私は脱毛していますし、毎日鼻血が出ています。この前、東京のある病院に被曝しているので血液検査をしてもらえますかとお願いしたら、いや、調べられないと断られましたよ。我々は被曝までさせられているが、その対策もないし、明確な検査もないという。本当に重い発言だと思います。

<平成24年04月25日の参議院「憲法審査会」議事録より>”

 これについては山谷えり子さんも迂闊。この井戸川克隆 前町長は、先の参議院選挙に「みどりの風」から出馬し、街頭演説でこう述べています。

「2011年の3月3日に、地震津波があることを日本政府は知っていた」

 ・・・こういう人物の発言を元にした山谷えり子議員には猛省を促したいところです。

 ただし、ネットで散見する山谷発言の引用では「中略」という記述がありません。ここには

“私は、野田首相に双葉郡民は国民だと思っていますかと聞いたけど、国は、アメリカにSPEEDIのデータを先に知らせて、国民にはSPEEDIのデータを提供していなかった。今もって双葉町はSPEEDIのデータは来ていません。あの情報が入っていたら仙台方面に逃げていますよと。あるいは、ベントの連絡もなかったと。それから、国、東電は、止める、冷やす、閉じ込めると言い張って絶対に安全だと言ってきた結果がこれで、我々は住むところも追われてしまった。放射能のために学校も病院も職場も全て奪われて崩壊しているのです。”

 とあり、当時の民主党政権への批判が込められていますが、左翼は自分に都合の悪い情報は隠蔽します。自民党が公明正大な党と口が裂けても言えませんが、民主党を支持した左翼連中は、自らのおぞましい手口を自民党に重ねて攻撃します。

 最後に熊谷大氏。

“四月から七月二十二日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六十九名。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血、これ鼻血ですね、順に多くということ、これ結果で出ているんですね。これ、県南でもやっぱりこういう症状が出ると心配になるんですよ。それにどういうふうに、本当に不安はないと言えますか。”

 で、

“科学的、医学的な観点からは現状では健康への影響は考えられず健康調査の必要性はないというふうな判断をされているということも、これも事実として是非御理解をいただきたいと思います。”

 と応えたのは細野豪志 当時の大臣です。つまり「健康被害はない」というのは民主党時代からの政府見解で、野党だから与党だからという批判は無理筋です。

 政権交代後に、正反対のこと言いだしているわけではありません。政府の答弁を引き出すためにぶつけた質問が、自民党尾政権における「政府見解」ではないことは、すこし論理的に考えればわかることです。

 こうした情報をすべて把握しているのは政府であり与党です。野党は国会質疑を通して、情報を引き出さなければならないことは、野党時代の民主党が繰り返してきたことであり、政権交代直後の失政の数々を「前政権」の責任となすりつけた論拠でもあります。

 ことほど左様に「美味しんぼ」は左翼にエネルギーを与えています。

 そして石原伸晃環境大臣を始め、「美味しんぼ」に触れてぶちぶち文句をいっていますが、ならば

「雁屋哲を参考人招致」

 して被害の実態を問えば良いのに。これも自民党というか、政府が情報を隠していると騒ぐ連中に「余地」を与えているんですよね。

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