左傾化とはどういうことか

 右翼と言われて幾星霜。指折り数えてみれば30年を超えております。ただし、本当の右翼からすれば、わたしなどリベラルに映ることでしょうし、わたし自身、右翼を名乗ったことはありません。

 近頃、日本全体の「右傾化」が叫ばれます。それはむしろ「普通の国」になろうとする動きであることはなんども繰り返していることです。

 例えば「靖国参拝」を米国が失望したことについて、

「それは中国を利することになるからだ」

 と訳知り顔で語っていたのはTBSの極左プロパガンダ番組「サンデーモーニング」。下品なものいいとなりますが、味噌とクソがワルツを踊る内容に、発言の人物特定は割愛させていただきますが、むしろ、いままで靖国参拝を見送ったことにより、中国の利益に貢献してきたことには触れません。

 声高に叫ぶのも恥ずかしいことですが、外交の基本は「お互い様」。

 先方がやるならこちらもねという話し。人の振り見て我が振り直せとは、相手の失敗を他山の石とすることにおいては、万国共通ですが、直接の利害が対決する場面で使われることがないのは国際常識です。

 一方で

「戦後秩序」

 という言葉もあります。中韓、ついでにロシアが唱える念仏で、声には出しませんが、米国も思っていることで、先の「失望」はこれに準じるのですが、それではこの「戦後秩序」とはなにか。

 いわゆる日本の左翼や、日教組教育の申し子たちは、疑うことなくこう答えることでしょう。

「武力放棄、戦争反対、平和主義」

 ちがいますよ。

「敗戦国」

 です。国連には「敵国条項」があり、これをざっくりと意訳するならこう。

“いつでも日本をやっつけちゃっても良いルール”

 終戦前後のどさくさに作ったトンデモルールであるのは、この条項の削除要件が定められておらず、つまりは「永遠」に敗戦国を敵国に指定できることです。

 文明に向き合えば、永遠など存在しないことは明らかで、常識も価値観も時の経過によりその色を変えていくものです。歩きタバコが鬼畜の所業と呼ばれることも、後部座席のシートベルト未着用も、かつては容認されていたことです。

 ところが「国連」が存続する限り、日本、ドイツ、イタリア他数カ国は「敵」として殲滅されても文句が言えないルールが21世紀のいまも現存しています。

 そして武力を行使する側にいるのが、中国でありロシア。米国もその一員です。

 以前、悪夢のような民主党による、日本の支配が行われていた頃、当時の関白 小沢一郎が自衛隊を国連に預けるという恐ろしいことをいっていました。実現すれば敵国条項を理由に、自衛隊が日本人に銃を向ける可能性もあったということです。

 そんなことはない。とは誰がいえるでしょうか。10年前、中国が尖閣の実効支配に乗り出そうとすることを、大多数の保守系研究者は懸念を表明していましたが、そこに耳をかたむける日本人は希でした。保守と右翼は厳密には異なりますが、暴論にも似た二色の色分けにおいて同一とするなら、10年前もまだ「左翼」が主流派だったからです。

 本来「右翼」「左翼」と分かれても、「国益」という点において共通するものですが、日本の左翼において優先されるのは、我が国の国益よりも中韓の国益と歴史認識です。これが「日本の左翼」をわたしが嫌う理由です。

 すでに存在が否定されている、いわゆる「従軍慰安婦」についてもそうですし、国内においてすでに赦免されている「戦犯」をヒトラーに重ねた中国の暴論をもって、日本国内の議論を封殺しようと試みることも同じです。

 余談ながら、津田大介、荻上チキ氏など、若手論客と呼ばれる連中は左翼です。訳知り顔で中立公正を装いますが「地球市民」的な発想がその馬脚です。保守を右翼とするように、リベラルとは我が国では左翼と同義語です。

 あり得もしない「地球市民」に軸足を置くのは、左翼というより正しくは「日教組教育」によるもので、彼らもネットで触れる情報から、旧来の左翼とは違うという自負があるのでしょうが、それがゆえに発言が迷走し、かつては「平和憲法」を頼った左翼のように、彼らは「ネット」、いまなら「SNS」の過剰な賛美は思考回路が左翼だからです。

 人が関与し、人が集う場において、多少の舞台装置は変わっても、演じられる悲喜劇は、リアルのそれと変わるわけがない・・・と気がつかないのは「憲法9条」があれば、戦争に巻き込まれることがないと信じる幻想と同じ発想です。

 いま、竹島に南朝鮮の大統領が、北方領土にロシアの大統領が上陸します。憲法9条は無力で、SNSは平和をもたらさず、連中が礼賛した「アラブの春」は、地域の混乱を招いています。

 時代とともに常識は変わっていきます。それは当たり前のことで、永遠に変わらないものなどがないのです。ところが、集団的自衛権や武器輸出三原則の見直しを巡り左翼が元気です。

 わたしがメルマガを始めたきっかけは、集団的自衛権を巡る議論でした。あまりにものを知らない友人向けに「考えようよ」とおくったメールが文章を書くようになったきっかけです。

 傲慢に映るかも知れませんが、丸腰で自衛隊をイラクに送り出したことへの憤りを吐露すると友人は同意し、怒りを重ねてみせたりしますが、その友人は選挙で日本青年会議所出身の候補者=自民党を盲目的に応援していたからです。

 自覚的に自民党にいれたのなら、あるはわたしが繰り返すように

「消去法的自民党支持(他に選択肢がない)」

 というのならば気にもせず、床屋政談的に流していたことでしょう。しかし、地域支部の活動を、地域の寄り合い程度の認識で手伝い、政策を見ずに自民党に票を投じた友人のような人間は多いだろうとメルマガをはじめたとは余談。

 当時、イラクに兵隊さん(自衛隊)を送り出すための議論でこんなものがありました。

“友軍の怪我を治療することは武力行使にあたる”

 友軍とは同じ陣営に立ち、軍事作戦に参加する軍隊のことです。仮に韓国軍が同盟側(たぶん、国連軍)として参戦し、目の前で銃弾に倒れます。韓国の兵士を救出し治療を施し治癒した暁に、彼はまた銃を握り前線にたちます。

 その結果、彼のもつ銃が人を殺めたとき、それをもって「武力行使」だと真面目に議論され、先の「サンデーモーニング」などではしたり顔に「慎重になるべきだ」と結んでいましたが、それは論外。

 遊軍の兵士を救出しなければ、世界的な信頼を損ね、軽蔑されるのは常識です。それこそ怪我した遊軍兵士を見殺しにするなど「人道的」に許されません。

 日本の左翼は時と場合で「人道」の定義をすり替えます。

 ところが「軍」「戦争」「武力行使」で思考停止していたのが、当時の大半の日本人です。ちなみにこの呪縛は、わたしにはもともとなく、だから小学校6年生の頃から、自衛隊の必要性を声高に叫んでいたところから「右翼」と呼ばれたのです。そのレッテル貼りの先頭にたっていたのは、当時の担任の女性教諭です。

 自衛隊による「海上GS(ガソリンスタンド)インド洋支店」も同じです。自衛隊が補給した艦船が人を殺めたら武力行使ではないかという議論があり、これは民主党政権が「閉店ガラガラ」へと追い込みます。本当に民主党は根から消えて欲しいと願います。腐ったミカンは健康なミカンも腐らせますが、かつて「マシ」と思っていた民主党の人材まで腐っていくのを見て、切なくなるのは日本人的価値観です。

 国際社会において、日本だけがいつまでも同じ地位に居続けることはできません。

 武器輸出三原則の見直しについて、左翼や放射脳(同義)は大騒ぎしています。「死の商人」とするツイートを、極左アナウンサー吉田照美がリツイートしていましたが、彼らこそ日本国民を死地に追いやる国賊です。

 武器輸出三原則の見直しの第一の目的は武器の・・・もとい、防衛装備品の「国際共同開発」に参加するためにあるからです。代表的なものは、日本の時期主力戦闘機が予定される「F35」の製造に参加するためには、先の原則が足枷となります。

 戦闘機の開発には最先端の技術と、膨大な開発費が必要で、前者においては多国間の協力が求められ、後者を補うためには「販売先」を確保しなければならず、F35はイスラエルへの納品が予定されています。イスラエルといえば問答無用の紛争地域です。

 また、防衛産業とは「死の商人」であるとともに「防衛の職人」であり、海外との緊張関係が高まり、同時に国際政治のパワーバランスから、同盟国から「武器」を輸入できない事態となったとき、わが自衛隊はなにをもって、中国の侵略に対抗しろというのでしょうか。竹やりは神風が役に立たないことは歴史の教訓です。

 国内に「防衛産業」は現存しますが、武器とは工業製品で、大量生産すればコストが下がるのは当然ですが、戦争をしない我が国において、武器の必要数は国防予算の範囲内に収まります。一方、世界の軍需産業の販売先は「世界」です。

 ながびくデフレの中「マーケットは世界」と、海外進出を持てはやしましたが、同じことを防衛産業で叫ぶと、平和主義者が発狂します。ここでも左翼はダブルスタンダードです。

 しかし繰り返しになりますが、日本は国連においての「敵国」です。

 さらにヘーゲル米国防長官は来期、52万人の陸軍を44~45万人と最大8万人縮小すると発表しました。歳出削減が目的で、

“海、空、宇宙での米軍の優越は当然のことと思わない方がいい”

 世界のポリスマンが、その職を放棄したことは、すでにオバマが発表したことですが、軍事力において優越性を自ら否定することは、米軍を主要な防衛力として、それを当然とする日本にとっては死活問題です。

 削減は「地上兵力」なので、尖閣問題には関係ない、ことなどありえません。海兵隊も4%削減します。そして全体を減らして、日本の防衛に関わる兵力が維持されることなどありえません。

 産経新聞などは

“米国防予算「アジア重視」揺るがぬか”

 と題して、アジアの部隊配置は継続するというヘーゲルの談話に安堵が滲み出ていますが、それで安心してよいのでしょうか。そもそも、兵力維持をするとしても、永遠である保証などあるわけがありません。いや、むしろそれに「安心」する国だから、米国は「失望」したのです。

 一方的な関係ではないながらも、軍事力においては全面的に日本の面倒を見ていたのが米国です。日本はいわば「妾」です。「愛人」というより、「お世話」をされているというニュアンスから「妾」が適切です。

 いままでこの「妾」は文句もいわず、ご近所からの侮蔑にも堪え忍んできました。ところが近所の嫌がらせが露骨となり、隣家との境界線を越えて、土地権利を主張し始めました。

 妾には子供がいて、長じて隣家の傍若無人に素朴な怒りを、母に伝えるようになりました。それでも妾は、堪え忍びましたが、隣家はこの母が仏壇に手を合わせることまで、中止しろと要求してきました。

 いまは妾の身にやつしていますが、かつての伴侶は街の有力者として地域の発展に尽力していたのです。ただし、件の隣家とは折り合いが悪く、一戦を交えたこともあり、そのときは夫が圧勝しました。仏壇に手を合わせることは、かつての殴られた痛みを思い出すのでヤメロと隣家は主張するのです。

 この夫は、いまの旦那の謀略により殺されました。そして妾としての人生を強要されます。

 敵の愛人になるなんて、とは理詰めで考えるモテない男の戯れ言です。源義経の母、常磐御前の例をあげるまでもなく、勝者に従うことは男女を問わず珍しくない人間の現実です。

 強要されたものの、それなりに快適な生活であることは、シングルマザーでよく耳にする話しで、「父性の不在」は、平時においては快適なのです。日本がながらく国防においての議論が進まなかった理由と同じです。

 しかし、いまは「有事」の一歩手前です。隣家が庭を荒らしています。そして子供達は、素朴な怒りを滾らせます。

 旦那からみた妾の子らは、自分の子供と思っていました。DNAはともかく、生まれたときから面倒を見てきましたし、教育において「洗脳」を用いて、かつての父親を否定し続けました。これを否定する態度を妾がみせたとき、ときに金銭的に、あるいは暴力をちらつかせ「教育」してきたのです。

 隣家はもともと広大な土地を持つ旧家で、それも新興勢力の夫と折り合いが悪かった理由ですが、夫の死後、次第に力をつけていき、いまでは旦那と肩を並べるほどの実力者にのし上がりました。

 そして商売敵となります。いまどきの商売は、売り手と買い手が入り乱れており、不可分の関係にあります。その一方で、商売で成功した隣家は本性をむき出しにし、隣接する土地の収奪を始めます。

 栄枯盛衰。いまの旦那に夫を謀略した当時の力はありません。放蕩が過ぎたことで、本宅の借金が嵩み、それどころではないのです。だから、妾と隣家の争いを望んでおらず、隣家がヤメロと主張する仏壇への手合わせに

「失望」

 と述べます。また、怒りの炎を燃やす妾の子の目に、かつての夫が映ったのかも知れません。

 つまり妾の反乱にいらついている旦那というのが、いまの日米関係で、変わらず日本とその周辺をパトロールするからという言葉に、安堵したのが、今朝の産経新聞です。

 我が国には「海兵隊」を補完する戦力がありません。軍というのは、それぞれの専門家集団で、陸軍にボートを与えた翌日から海兵隊として機能することはなく、空軍に陸軍を貸し出したからと上陸作戦が決行できるというものでもありません。

 集団的自衛権の解釈が制限され、友軍を救うこともできない。
 武器輸出三原則により、海外と協力して武器を作れない。
 海兵隊も作れない。

 これが日本という国の現実です。

 さて、どうするか?

 という議論ができるようになったことをもって「右傾化」といっているのです。すると反対の「左傾化」とはどういうことでしょうか。

「武力を持たない360度の土下座外交」

 で、しかも救われる約束はないことは、多くの日本人が気づいており、だから左翼が吐き捨てる「右傾化」になっているのです。その「右翼」がレッテル貼りなら、同じことをしてお返しするのが礼儀。

 そこでいま、集団的自衛権、武器輸出三原則について、条件論ではなく、そもそも論から否定するものがいれば

「国賊」

 というレッテルを貼って挙げてください。探す必要はありません。テレビならTBSとテレビ朝日、NHK、新聞なら朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、琉球新報などなどなど、ほぼすべての新聞が「国賊」ですから。

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