拙著を発刊したことで軽く燃え尽き症候群状態。午前中は週刊文春のAKBネタを読み、ワタミのブラック企業ぶりにニタリとしながら過ごしていました。お昼は近所の幸楽苑へ。株主優待券があるので、たびたび利用しています。
気温が下がったためか、11時40分なのに店内はほぼ満席。ボックス席は埋まり、妻と二人で二人掛けに案内されます。よく見るとボックス席を一人座りしている奥様がいあるので、幸楽苑のオペレーションミスであることは後に判明。二人掛けのテーブル席とカウンターが空いていた状況で、現場系の男性客が来店、スタッフがこう案内します。
「カウンター席かテーブル席となります」
店内で明いているのはこの2つのエリアだけ。この状況は迷わずカウンターを案内するのが正解。あとから二人客が来た時の選択肢がなくなるから。また、先着順で客に選ばせるのであればこうなります。
「カウンター席とテーブル席のどちらがよろしいですか?」
前者は現状報告で空いてる席をどうぞと投げているのと同じで、後者はお客様の声を聞こうという姿勢。さらにその後、ボックス席が空いても狭い二人掛けからの引越を提示することもありません。これに関しては丁度お昼前後ということもあり、3人以上の来店を考えれば、ふたりの客に4人用のボックス席を推薦しないのは正しい選択ではありますが、先のカウンターとテーブルの一見を見る限り、定見などないのでしょう。結局残ったカウンター席は、年若いOLのお嬢さんがスカート丈を気にしながら座っていました。
着席後、隣の席には「PAL SYSTEM」とはいったポロシャツに、スタッフ証を首からぶら下げた女性がいました。すでに完食しておりケータイをいじっています。既に述べたように店内はごった返し、「PAL SYSTEM」とは生協(コープ/COOP)の宅配です。仮にパル子と名付けます。PAL SYSTEMのパル子が座るのは、入口にもっとも近い席。お名前を書いてお待ちくださいという店員の案内が否が応でも聞こえる場所です。ところか聞こえないのか、ケータイに興じます。
それから30分。途中で食べ終わった丼が下げられても、ケータイをいじくり、席を独占します。空席待ちの客は約10名。無視してケータイをいじくり倒します。その後、どれだけパル子がいたのかは分かりません。後から来て、食べ終えた私たちは、すぐに席を立ったからです。
駐車場を見るとパル子の車はありません。「PAL SYSTEM」の配送ではないようです。すると徒歩で拡販するスタッフなのでしょうか。いずれにしろ客商売・・・いや、ビジネスを舐めています。昼休みは誰もそう多くはないのです。食べ終わったら出ていくのがマナーです。店が混雑する12時前に来店し、客がこないあいだノンビリしていることはとやかくいいません。しかし、腹を空かせた客が待っている状況下で、ケータイに興じていられる・・・ものに外を廻らせている「PAL SYSTEM」の社風に疑問を抱きます。
ビジネスとは相互の信頼関係です。それは直接の取引関係だけではありません。袖振り合うも多生の縁が説くように、どこかでビジネスは繋がっているもの。ならば、相手の商売を考え、できる遠慮はしておくのが日本社会におけるマナーです。ところがパル子は我関せず。そしてその堂に入ったパル子の態度に「PAL SYSTEM」の社風を見る思いです。
「自分がよければそれで良い」
どれだけ身体が弱っても、どれだけ安い商品があっても、「PAL SYSTEM」とだけは取引しないと誓った幸楽苑舎人店です。つうか、幸楽苑もこんな客、追い出せよ。これ、株主提案な! ミクロンレベルだけど。