ネット選挙とツイッター議員

いよいよ国会に提出されるネット選挙解禁法案。

では、どれだけ国会議員がネットを利用しているかと言えば、これがお粗末。ツイッター議員と呼ばれる連中もたかが知れています。

自民党の平将明議員などは、ニコニコ動画にでてははしゃいでいますが、彼のツイッターは

「三文グルメ」

で、何を食べたという情報が繰り返されます。
そしてアカウントの背景には「綾波レイ」。

そこからアニメファンからの絡みも多々見られますが、世界はアニメファンのためにだけあるのでないのは明らか。ところがネットはアニメファンが多数派です。バーチャルという共通項が親和性を高めるのかも知れませんが、政治家のそれではない。

というか、彼の東京4区、つまり一部を除く大田区民がみなオタクならばそれも良しとしましょう。もちろん、そんな馬鹿な話はありません。

それが証拠に昨年末の衆院選挙とは、自民党に追い風が吹いたと言うより民主党への失望から無風状態で、いわば「地力」が試される中、平将明は前回選挙から3,227票を上積みしただけ。フォロワー2万5千の応援をうけているのも関わらず。

東京4区は、維新、民主、みんなで票を食い潰し、しかも維新とみんなは新人で、にも関わらず三者を合算すると平議員を2万票上回ります。

平議員は三期目の挑戦。わたしの地元、東京12区はデスゾーンで、公明党の前党首か白票かしか選べない地域ですが、そこで小沢一郎の愛弟子、青木愛議員は着実に基盤を築き、今回は

「未来の党」

なる短命政党からの出馬でも、比例復活にこぎ着ける惜敗率を誇ったのは、確かに地元に根を張っているからです。調べる限り、青木愛議員は事務所のツイッターアカウントしかありません。フェイスブックも開設していますが、どちらにもグルメ情報は見当たらなければ、ネット上のふれあいも希薄なようです。

両者の違いはなんでしょう。

短絡的にネットは役に立たないとは言いません。

しかし、ネットで遊ぶことと、ネットで政治活動をすることが異なるのは自明。ところがネット選挙の旗振り役を自薦しているツイッター議員(笑)は、ネットで遊んでいるに過ぎないとあえて断言します。

で、そんな連中が唱える「ネット選挙」。穴だらけどころか、ザルというか、ともすればひっかかりのない「筒」です。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください