明日、姪が都立高の推薦入試ということで「作文」を指導しました。いわば本職。彼女に書かせ添削します。テーマを捉え、具体例を持ち、時系列を揃えるなどですが、結論を述べれば一回で解決する訳はありません。そこで秘策を・・・と、すると本稿を公開するのは敵に塩を送る行為。だが、受験生にとっては人生のかかる大一番。不肖の甥のお陰で「受験生の親」を経験させて貰ったのは天の配剤。そして気持ちが分かりますので、作文を少しでも理解する一夜漬け法を紹介します。
それは「書き写し」です。
作文や小論文の参考書を持っていれば、なお良いのですが、手元になければネットで検索して文例を入手してください。最悪それもなければ、新聞の一面コラムでもよいでしょう。あるいは社説でも。新聞もない? コンビニにダッシュして揃えてください。
そして書き写します。それも声に出しながら。
実は物書きの大半はこの経験を持ちます。実際に書き写さないまでも、筆者の気持ちで文章と対峙するのです。この言葉を用いた理由は何だろう、なるほどこの前置きがあるから、結論が生きているのだと銀が金に変わる瞬間を経験しているのです。
その促成栽培として書き写し&音読。どれだけ効果があるかは正直個人差。ただ、課題が分からないと怯えて過ごすより、一心不乱に「文章」に身を溶かし込んでみてください。ただ読んでいたときとは違う立体感がそこに表れますので。
もちろん、推薦は運試し。本番は一般入試として英単語の暗記に勤しむのは一案ではありますがね。
なにはともあれば、頑張る時間はあと僅か。泣いて終わるか、笑って終わるか。でも努力が人を裏切ることはありません。努力してもダメというのは、人が努力したことを反故にして裏切るからと、オジサンからのアドバイスです。