借金に納得がいかない

 ライフワークとなりつつある「民主党に優しい報道シリーズ」。

出産育児一時金を医療機関に直接支払うという話が見送られました。

医療機関の準備が間に合わないとされていますが、これが自民党
政権ならば「準備不足露呈」「見切り発車」「問われる大臣の資質」
などと大騒ぎしたのだろうなぁとニンマリ。

自民党政権時代に決めたこととはいえ、政治の連続性はずっと
懸念された問題であり民主党はそのためにNC(ネクストキャビネット)
として、いつ政権交代が起こった時でも即応できると胸を張っていた
ことが「嘘」だった・・・と、大騒ぎだったことでしょう相手が
自民党なら。

ま、これはいいとして、見送った(正しくは延期)理由は
医者の苦情。

この制度は出産費用は出産する家族が支払い、後に一時金として
キックバックされていたものも、直接産科などの医療機関に支払う
ことでとりっぱぐれ・・・もとい、家族の負担を少なくするための
ものです。

ところがこの制度では入金が2ヶ月ぐらい遅れることがわかり
医者が大騒ぎしはじめました。

日本産婦人科医会のアンケートの抜粋を「毎日.jp」より
引用します。

「事務手続きが煩雑」
「準備が間に合わない」
「資金繰りがつかない」
「高額の借金が必要になることに納得がいかない」

http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090922ddm003010077000c.html

事務手続きが煩雑と言いますが、これにより「とりっぱぐれ」が
なくなる「コスト」とすれば安いものと考えるのが民間企業の
発想です。準備が間に合わないも詭弁。昨日の今日ではありません。

反対する人の常套句ですのでここらは政治の介入すべきことでは
ありません。問題はその下の二つです。

資金繰りについては民間企業の経営者の立場からすれば論外です。

2ヶ月先とはいえお上が払うと約束している金です。
これがあれば金融機関は喜んで金を貸してくれます。

上限金利と過払い訴訟で青色吐息の消費者金融にとっては
ひといきつけるグッドニュースです。資金繰りがつかないという
のは余程の世間知らずか「多重債務の医者」ぐらいでしょう。

そしてこれに貸し渋りをする銀行や信金があるのならば
それこそ「行政指導」という政治介入の出番なのですよ。

そして最後の「資金繰り」を「借金」と呼ぶ時点で、
経営感覚がないと医者自らが告白しています。と、いうことは
彼らに必要なのは医療改革の前に

「経営改善セミナー」

だということです。それとも「お医者様」が人に頭を下げて
金を借りるなどとはできるか馬鹿者というのであれば求められ
るのは

「意識改革セミナー」

です。医者も職業。だから銭金にうるさいんでしょ?
ならば金がなければある人に借りるのは当然のこと。

そこに踏み込まない「ミスター年金」の甘さに突っ込みが
入る日を楽しみにしております。

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください