モデルルームは住みにくい

 先月末に自宅を購入して引っ越しました。
ただこの購入と書くことにためらいがあるのは、まだローンが
34年11ヶ月あり所有感を覚えないからです。そして返済月額は
結婚して以来の「最安値」で感覚的にはお得物件に越したといった
ところでしょうか。

職場兼自宅で増え続ける資料に手狭となったことが転居を考えた
最大の理由ですが、リスクヘッジも理由です。

語弊を怖れずに言えば最近の住宅ローンの多くは「生命保険」に
強制加入させられ、死亡時にはローンの残高が清算されます。つまり
命を持って残金を払うということ。

自営業の私の死後、妻に雨風をしのげる場所だけは残せるという
のがひとつです。

そしてもう一つのリスクヘッジは「ハイパーインフレ政策」です。

国家の財政がレッドゾーンであることはご存じかと思いますが
これを解決するには二つあり、ひとつがハイパーインフレ政策で
もうひとつが国家が破綻することです。

前者は市場の通貨供給量を過剰に、分かりやすく言えば日銀の
お札印刷機をフル回転させて1万円札の量を10倍にすれば
お金の価値は10分の1となり、1000倍なら1000分の1
になるといった塩梅です。

これでどうなるかといえば家賃9万円のアパートが1000倍の
インフレによって9000万円となるということです。実際には
それに連動して給与なども上がりますが、若干の遅れがあり、
庶民は苦しい生活を余儀なくされます。

しかしこれにより国家の借金の価値も1000分の1に。
同じく住宅ローンも。これが二つ目のリスクヘッジです。

本旨とずれるので深掘りしませんが、ばらまき政策のいきつく
先はインフレで党の利益と国家の利益が合致します。

実際には金利の上昇もありますし、極端で急激なインフレは
現実的ではありませんが、手持ちの情報から考え得るリスクに
あらかじめ手を打っております。

これらのリスクヘッジも考慮すれば、この不況下ですが私は
住宅の買い時だと見ています。金利も異常なほど低いので。

と、偉そうな能書きをたれておりますが、だからといって
常にクールに計算ができているかといえば・・・そんなことも
なく、知っていたはずの情報を忘れて後で気がつくことも多々。

で、マイホーム。
私は広告代理店勤務時代から不動産広告も手がけ、そこでは
色々な裏情報を仕入れていました。

例えばこんな話です。

「あそこ、10年経ったら傾いているよ」

物件を指さして営業マンが笑顔で話します。理由は地盤が
緩いから。地盤を固める工事をしますが、この営業マンがみる
限り、凝固剤が不足しているのと、固める時間が短いのだそう
で、法律上の基準は満たしていても、それは問題が起こらない
という証明にはならないとのことです。

そしていいました。

「私がいっちゃいけないんですけど、10年以上経った中古で
建物が傾いていないものをリフォームする方が安心ですよ」

もちろん、シロアリなどがいないという前提で。

なるほどと頷き、我が家は築20年以上。
教えを守っています。

ところが次の言葉を知っていたのに・・・ポカをやりました。

「モデルルームは住みにくい」

展示場にあるモデルルームは「見た目」を重視し、客に「夢」
をみせることが目的で生活は2の次に設計されているというの
です。

または様々な住宅設備の展示場として詰め込んでいるため
統一感がなかったり。

正しい。この言葉は本当に正しい。はい、モデルルーム(ハウス)
だったのがいまの住居です。

住宅リフォーム市場に新規参入を目論んだ某住宅会社が、
それも地盤としていない足立区に目をつけて施行したのです。

で、結論から言えば住みにくい。

真新しいクロスが張られた玄関に電話回線があるのですが、
その周囲にコンセントはありません。それはそう、

「黒電話仕様」

・・・昭和です。コンセントの数は少なく、とても不便で、
全ての部屋が

「たこ足配線」

となっています。
洗面台は「朝しゃん」ができるようにシャワーヘッドが
ついており倒すと水がでます。そして人工大理石のシステム
キッチンは汚れがつきにくく快適です。これはいいのですが、
洗面台は倒すと水が出て、キッチンは持ち上げると水が出ます。

そのため、うっかり逆の操作を互いにしてしまい大量の水が
無駄になることもしばしば。

さらにクロスを貼り替えていたので気がつかなかったですが
外側を見ればエアコン穴を無理矢理塞ぎ、その上からペンキを
塗っただけという荒技を発見。

収納系も「見た目」重視で使い勝手はいまひとつ。

モデルルームにはご注意ください。

では、後悔しているかといえば中古住宅というところが
落としどころです。これも不動産営業マンから聞いた話です。

「中古住宅は遠慮なく釘が打てる」

新築住宅に住むとその新しさに「遠慮」してしまい、釘を
打つことを躊躇ってしまうというのです。

そして我が家。遠慮なく釘を打つどころか、ドリルで穴を
あけたのは引越初日。自分で「改造」できる楽しみがあります。

リユースは「エコ」でもありますし。

最後になりましたが財政危機を終わりにする「国家破綻」の方法
はこんなのもあります。

「どこかの国の庇護下(占領される)にはいる」

これは完全に妄想ですが、次に政権を握るであろう政党の政策を
みるにインフレと亡国が同時にやってくることを考えない日はあり
ません。

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