就職と結婚は人生の2大転機

 パスタが特売で98円となりました。
ガソリンが近所で103円。
イオンが10%割引の金券(同様)を発行します。
あとはサッポロ一番とまるちゃんの「天ぷらそば」が下がってく
れればもっと嬉しいのですが。

はてさて、眉間にしわ寄せて不況だ不況だと大騒ぎしていますが、
それでも食べ物が捨てられ、100円マックで小腹を満たせる我が
国で生活していることに幸せを感じる師走の日々です。

ネタはあっても書く時間がないことが唯一の不満です。

私はフリーターでした。
そして社会復帰したのは本格的な就職氷河期の始まり頃で、
1996年の1月のことです。3ヶ月の使用期間を経て正社員と
なりました。

その後、採用戦線が悪化した98年前後には、新規事業の萌芽の
中心におり、業務の中で「採用広告」も手がけ、正社員のなり手の
いない中小企業のために知恵を絞っていました。

だから問いたい。
先週の記事と重なりますが、

「正社員になれないのではなく、
なりたい企業の正社員になれないのではないか」

と。

そして祝福を。

「内定取り消しおめでとう!」

本人や近親者にとっては「イラっ」と来るかもしれませんが、
本心を偽ることはできません。ましてや日本綜合地所さんのように
100万円くれるだなんて。

※余談注釈。
以前、企業名に「さん」をつけると近しい関係を疑われるので
如何なものかという指摘を頂きましたが、商売の現場にいるも
のとして特段の感情がない限り「さん」をつけて表記しています。
また、本件の周辺情報収集のため「検索」をすると、コピペの
呼び捨て情報が氾濫していたことへのアンチテーゼでもあります。

内定を取り消されたと学生が団体交渉をしようとしています。
まぁ、個人の権利はどうぞご自由に行使してくださいなと思い
ますが、社会と学校と「人権派」の常識は違うという学習の場とは
なるでしょうが、無事

「内定取り消しの取り消し」

となり、入社したとして先輩社員はどう接しどう思うでしょうか。

ごり押ししたことではありません。

100万円払ってまでお引き取り願うほどの業績の社内で、
「安穏」と過ごせる社員はいないことでしょう。そして習わしと
して新入社員は仕事ができません。当たり前ですが、仕事を教え
るのは先輩社員や上司です。

仕事ができない新人に教えている間に自分の成績が下がれば、
給料が減らされ、時には立場も危うい状況の人間が、言葉を選ば
ずにいえば「無駄飯食い」の面倒を見るのです。

会社は学校じゃありませんよ。先生が仲裁に入って

「後輩の面倒はちゃんとみなさい」

とはいいません。

と、考えれば内定が取り消されたことはラッキーだったのでは
ないでしょうか。

こういう主張もあるでしょう。

「なぜ、この時期」

ともありますが、支援するとある労組系のサイトにこうありま
した。

「10月1日に内定式を行い、17日に取り消すとはどういうことだ」

なるほど。2週間ちょっとでこれは酷いなぁと片目をつぶれば
思わなくもありません。そして記事を読み進めると取り消された
学生は4〜7月に内定がでたといいます。

ここで首をひねります。

グレイス、レイコフ、スルガコーポレーション。

7月までに倒産(民事再生含む)した上場企業です。
そして

ゼファー、アーバンコーポレーション

は8月です。

私の子供や甥ならばこういうでしょう。

「大丈夫か?」

内定式で会社こう説明したといいます。

「ウチは大丈夫」

多分、私の架空の甥はいうでしょう。

「って、会社はいっていたから大丈夫」

人生の先輩としていいます。

「ダメな会社はダメといわない」

反発もあるでしょう。それは若さです。しかし、大人だから
嫌われるのも覚悟で続けます。

「酔っぱらいは酔っているとはいわない。
悪いようにしないはだましの枕詞。
ダメな企業ほど強気を装う」

また内定取り消しが53人と報じられていますが、仮にこの
数字を知っていれば感情論を避けるために論理的に説明します。

「いいかい。この3月までの従業員数は317名。これは
ホームページで公表している数字。そして君たちが53人、
来春に入ると足して370人。すると7人に1人が新人。
このマンション不況、経済状況の中、君が経営者として
7人に1人も今時の言葉で言うなら“使えない”新人を
とることをどう考える」

止めるつもりはありません。「リスク」を考える格好の
機会と活用するだけのことです。

日本綜合地所さんの内定取り消しはやはりというか

「守れ! 労働者の権利」

という機運が高く、中には

「就職と結婚は人生の2大転機」

とし、だから企業は責任をとれと言うものを見つけて吹き
出してしまいました。

転機ではあります。
私は専務である奥さんのお陰で今があります。

だからです。

「結婚相手を知る努力」

は必要なのではないかと考えます。氏素性ももちろん。
身分差別のことではありませんよ。どういう親御さんのもと
でどんな教育を受け、考え方や好み価値観をしらなければ
ということです。

ちなみに私たちの結婚記念日は8月8日で、式は翌日の
8月9日で長崎方面には申し訳ないのですが、義父の親族が
新潟で農業を営んでおり

「式は農閑期に。式を挙げなければ認めない」

という条件でこうなりました。なんでも刈り入れ後の
秋は祭りやなんだと忙しく、正月は正月準備で忙しく、春は
2月からなんやかやと準備が始まるとのことで、それ以外は
12月しかなく、それは私の仕事の関係から不可能で。
空いているのは8月のお盆前。これも氏素性の一部かと。

話を戻せば、業界について多少でも調べていれば

「一抹の不安」

が浮かぶものだと思うのです。大学生なのですから。

さらに内定取り消しで就職できなかった場合「新卒」と
いう一生に一回の看板が穢されると騒ぐ主張に・・・

「怒れ! 田嶋陽子」

と呟きます。だってそれはまるで「処女信仰」。
終身雇用が崩壊して久しい昨今、内定取り消しを「ネタ」
にするぐらいのたくましさが求められる時代にです。

重ねていいます。100万円貰って、そんな会社に入らずに
すんだことを喜ばなければ。

だってこんな手もあります。

4月1日。質素な入社式の後、「現場研修」として平日は
建築現場に廻されます。作業着と作業靴は支給されましたが、
給料天引きだと知ったのは初月給の明細書を見てです。

土日になると「実地訓練」として、マンションの販売会場に
て一日客を待ちます。

売れなければ建築現場の後、集合させられ、販売マンションの
周辺住宅にチラシを投函する「ポスティング」も研修のウチです。

平日は肉体労働で中卒の現場作業員に怒鳴りつけられ、
土日は先輩社員にあごで使われます。

はて、3ヶ月後に残っている社員は何人いるでしょうか。

日雇いや派遣に厳しい目が注がれる昨今ですが、自社社員を
研修に行かせたり応援や出向させることへの規制はありません。

これをせずに100万円払ってお引き取りを願われるのは
不幸中の幸いといわずになんというのか・・・不思議です。

労働者が弱者だということは相対的には認めます。
で、それがイヤなら自営業者になる道は閉ざされていません。

労働者から解放されますがこちらは誰も救ってくれませんし、
大企業の下請けイジメは社員のそれとは次元が違います。

社会は自己責任が原則です。
これを学べて100万円も貰え、更には一生語れる「ネタ」
まで仕入れられた・・・と考えるものは社会では勝利します。

空前の売り手市場で就職した私ですが、それでも就職試験
すら受けられずに門前払いされた会社があります。面接は
通り、後日のペーパー試験を受けに行くと、守衛のところで
止められ、交通費として2000円を渡され、文字通りの
門前払いです。

金融関係だったので家庭環境というか、言葉を濁す近親者が
いたので仕方がありませんが、試験を受けさせてから落とす手
もあったろうにと今なら思いますが、その2000円で
モスバーガーを食べて心に誓いました。

「いつか金持ちになってもあの信金だけには預けん」

2002年に経営破綻しましたので、この誓いは永遠の
ものとなりました。

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