私が田母神論文に踏み込まなかったのは決して「田母神」の
漢字変換が面倒だったからではありません。
論点を整理すれば、非常にシンプルな「職業倫理」で決着がつ
くのですが、左利き・・・もっともこの問題となるとテレビの登
場人物はみなそうなるのですが・・・村山談話云々を正義面して
語る論調にもの申せば前提となる「職業倫理」を庇わなければな
らないという矛盾が発生しかねず、もっとも危惧しているのは、
ご近所の「周辺諸国」にカードを渡すことになるということです。
いま、彼らが「静観」しているのは、藪をつついて蛇を出さな
いためで、「歴史認識」と「歴史事実」の相違を内政干渉して
日本国民の国民感情を刺激するより、マスメディアが勝手に暴走
して「自虐結論」をとってくれれば、それで良く、仮に正反対の
論調となれば、その時に文句を言い始めても遅くないことを知っ
ているからです。
リーマンショック以降の「金融不安」が彼らの口を閉ざしてい
るのでもありません。事実、中国はビルマを抜けて、ベンガル湾
からのパイプラインを引くことを軍事政権と合意し、金融サミッ
トでは中南米とお友達になろうとし、先月は津軽海峡の秋景色に
中国海軍の駆逐艦が鼻歌を歌いながら通過していきました。
いずれ機会があれば紹介したいのですがロシアは侮れないどころ
かもの凄く近い将来「脅威」とな・・・らないで欲しいと星に
願うほど着々と覇権国家への布石を打っています。
だから真剣に「国防」は議論しなければならないのですが。
話の仕方がダメ。話す順序がダメ。非難する論調もダメ。
てなわけで「論外」を決め込んでおりました。
しかし、一点。
村山談話が犯すべからず聖なる言葉であるようにメディアは
振る舞います。「過去の首相の言葉に反す」。なるほど。
ならば、純ちゃん、晋ちゃん、福ちゃん、太郎ちゃ・・・もとい
麻生総理大臣の言葉尻を捉えてガァガァと文句を言うのは自重し
なければと思う秋の空です。