ファッションも行動も「マニュアル」通り

私も「IT系」といえばそうですが、この業界は広く、多種多様
な業界がひとくくりとなっています。

データ処理、システム開発、マーケティング、飛び込み営業、
広告代理店、デザイン、企画立案にそれらへの「派遣」まで
含めてひとくくりで呼ばれます。

拙著でも記した楽天市場は、「賃貸収入」を基礎とした間貸し
ビジネスから始まり、いまでは何屋かわからないほどの企業体と
複数の収益源をもっています。IT系といえばそうですが、
周辺産業という風情です。

例えば「連絡いたしました」とさもこちらがお願いしているかの
ような「テレアポ業者」を電話を使うからと「通信業者」と呼ぶよ
うなイメージでしょうか。

ITとはなんぞやと大上段に構えるのも野暮な話で、この

「ぼんやり感」

がヒルズや渋谷系の旨味なのですが、システム開発の現場で
よくある

「ほぼ軟禁状態」

の方達を思うと首をひねるのです。
職人をもっと大切にして欲しいなぁと。

また同じくわからない人たちに「起業家」や「ベンチャー起業
社長」自称するという人たちがいます。

IT系らしく(笑)、ウィキペディアを参照するとベンチャー
の説明に

「新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・
革新的な経営を展開する中小企業を指す」

とあります。起業家も同義だと。
ちょっと首をひねりますが。

えっと日本のベンチャーって海外に既にあった技術やサービスや
コーヒーFCを輸入して販売しているものが多く、これは

「輸入代理店」

というのではないでしょうか。
FCの輸入はマクドナルドもセブンイレブンも既に取り組み
成功例がありそこに確信は見いだせません。

米国で流行したものが数年後には日本で流行るということは
永らくいわれていましたが、それを

「大企業では実施しにくいスピード」

で展開したのは孫正義さんで、彼の評価としていわゆる
「ベンチャー」という評価は正しいでしょう。

もちろん、成功を揶揄するものではありません。
ただ、「新規性」や「挑戦者」と重なる評価を与えることに
疑問を覚えるのです。

そしてそれらの根幹を体現しているかの如くが

「ベンチャー社長のファッションセンス」

です。以下に特徴を挙げます。

1:うすら髭(無精髭ともいうが手入れがされ、あごひげが
主流で最近は先端を尖らせる傾向)

2:短髪や伸びた短髪の中途半端なソフトモヒカン(ベッカム
という言葉を出すのも恥ずかしい)。もしくは崩れ。
茶髪は減少傾向にある。

3:白シャツにノーネクタイにジャケット(襟幅が広く立たせ、
ボタンは第3ボタンまで開いたちんぴらの着こなし。
ジャケットは黒が多く、一部ストライプあり)

まるで制服です。
これに「一段上の成功者」となると

「価格が高いことだけを自慢するかのような腕時計」

がオプションで加わります。

ベンチャー社長のファッション違いは体系と髭の長さぐらい
です。まるで

「ホリエモンのようにTシャツはないよね。
やっぱりジャケットぐらいは羽織らないと。
シャツのボタンは留めないぜ。俺って夢を実現したちょい悪
だから。尊敬するのはジローラモと高田純次」

ってところでしょうか。
そして成功者になると腕時計が豪華となり、フェラリーを
所有してヘリコプターかプライベートジェット。

バブル成金と全く同じです。

ファッションも行動も「マニュアル」通りなのです。

例えばこちらは米国のベンチャーの老舗、アップルの
スティーブ・ジョブズがいつでもジーパンです。
ビルゲイツのメガネは効果なものをしているかも知れませんが、
ハリウッドスターのそれを真似したりしていません。
髪型も太古の昔からあのままです。

誰でもない俺様。

ということではないでしょうか。自ら作り出し立ち上げた
人間にとって人まねのファッションなど想像だにしたことが
ないと。

そして変わり者のスティーブ・ジョブズは例外としても、
公式の場ではスーツにネクタイという

「礼を失しない服装」

は常識以前の身だしなみです。
ノーネクタイに胸はだけシャツは非礼にあたります。

想像で書くことをお許しいただけるのなら、堀江さんの
Tシャツ時代、「ベンチャー気取り社長」はやはりそれだっ
たのでしょうか。

人は見た目が9割。
というのはファッションセンスも含めて。
ちなみに先ほどの分類であたる「社長」のような人たちは

「青年実業家」

と20世紀では自称していたことを歴史に刻んでおきます。

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