長崎の原爆は余計だぜ。ガッデムヤンキー

親分アメリカのイラク侵略にいちゃもんをつけたのに比べれば
今回の発言はまだましではないでしょうか。

7月。繁忙期に突入して心の余裕が若干在庫不足となっている
のでいきなり本題です。

「原爆投下しょうがいない発言について」

あの・・・酷くないですか? 最近。
発言の一部を切り取ってあげつらうこと。

久間防衛大臣の麗澤大学での講演を聴いた訳ではありませんが、
新聞にあった「要旨」を読んでみるとこのしょうがないを額面通り
には受けとれないのです。

大臣や政治屋さんとしての「言語選び」に首をかしげるのは、
当然ですし、原爆被害者や関係者からすれば腹立たしいことでしょう。

不適切な表現であることは1000%認めます。
まして「歴史認識」からも間違いです。

が、しかし。

中学の国語のテストでこの発言にこのような設問があったとし
ます。

「この時の大臣の真意を延べよ」

さてどう答えるでしょうか?
不適切な発言として大臣の資質云々は結構ですが、あの一部分だけ
を切り取るのはいかがなものかと。

野党の追及もメディアの虐めも、あれじゃ本当に罷免したくても
できなくなります。

発言は不適切であっても「感情論」だけでは弱すぎます。

引用という名の盗作ブログの氾濫を危惧するものとして、発言
の要旨をのニュースサイトなどから「コピペ」はしません。

ただ、「ググ」ってみたところ要旨というより要約や抜粋が
多く、これではこのテストの答えが見えづらい点はご注意ください。

できれば昨日付の産経新聞あたりがオススメです。
略された要約は、発言の「行間」を読むには不向きです。

「しょうがなかった」発言の前段部分の

「日本がドイツのように分割統治されなかったのはソ連の
参戦がなかったから」

がない新聞要約が殆どの中、産経だけは入っております。

そしてこの段がないと支離滅裂で「しょうがない」だけが
クローズアップされてしまいます。

私は3回ほど読み直しました。

実は最初に日経新聞を読んでいて

「またこのおっちゃんの失言か」

と要旨に目を向けたのですが、発言が理解できなかったのです。
まるで酔っぱらいの話のように、的を射ないなにを言いたいのか
主題がなんだかわからず、唐突に文章が締めくくられています。

テレビでは発言の超要約「原爆投下は仕方がない」をフリップに
して責め立てます。

新聞は差分で読みます。
つまり、数紙とっている新聞のうち、それぞれ独自の記事を
拾い読みするようにしています。

久間発言は日経で完結していました。

しかし、産経新聞の2面に大きく載っていた「発言要旨」は
日経のそれと割いている面積が違います。

もしかして・・・と、再度日経新聞も広げて横に並べて読み
進めると「なるほど」。

彼が防衛大臣になって以来の失言などについても「なるほど」。

こちらは記者さんがほぼ全文として紹介しております。
■iza! 産経新聞記者 阿比留瑠比さんの記事(ブログ)
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/211450/

それでは国語のテストの答え合わせです。

但し、以前もいいましたが国語のテストの

「太郎さんはどう思いましたか? の答えは一つじゃない」

と考えておりますので、あくまで解答例ということで。

ミヤワキ解答例:この人、アメリカが嫌いなんだ

「しょうがない」の直前の「頭の整理で」から自分に
言い聞かせているとみることができます。

言い聞かせるということは納得していないということです。

だから、その後に続く「アメリカを恨むつもりはない」とは
「本当は恨み骨髄に徹す」の隠喩かというのが私の見立てです。

ただ、過去の発言でアメリカに睨まれちゃっており、国防
大臣という立場からはこれ以上のトラブルは国益を損ねるので

「忸怩たる思いを隠すやせ我慢発言」

だったのではと。

それに新聞各社の要旨で削除されていますが、本旨は

「吉田茂首相選択の正しさ」

であり、一例としてソ連の侵略による分割統治を回避できた
ことを紹介しようとして、あやまった歴史認識による粗忽な
表現で煽り気味に語ったことでああなったのでしょう。

分割統治を避けられたことは結果オーライだけど、どう
ひいき目に見ても

「長崎の原爆は余計だぜ。ガッデムヤンキー」

というのが本音で、ただ今の時期アメリカ批判に繋がる
発言はまずいだろうということで更に迷宮入りしてしまったと。

もちろん、そんな人が大臣でいいのか? という議論は
あってしかるべきですが、発言の一部だけを取り上げる様に

「参院選挙で与野党逆転なら面白い」

という色んな人の大人の事情に見えて不愉快です。

というのも立派な野党にチャンスカードが何枚も降り注い
でいるのに相変わらず枝葉末節ばかりに捕らわれており、
これじゃぁ今月末には国民は飽きてしまい、海水浴にでかけ
てしまいますよ。

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