フジテレビアナウンサーと井筒監督

テレビ番組の質の低下は私が子供の頃からいわれていました。

今や「名作」にカテゴライズされている「8時だよ全員集合」は
当時PTAから相当非難されました。

荒井注の「なんだ馬鹿野郎」は視聴者に対して失礼だといわれ、
カトチャンの「ちょっとだけよ」は下品。
シムラのスイカ食いは非難の雨あられでした。

シャボン玉ホリデーや大人の漫画を引き合いに出して、

「質の低下」

を嘆いていました。

「俺たちひょうきん族」が始まった頃には、すっかりドリフは
「土曜8時の顔」に収まり、新興勢力でもっと猥雑なひょうきんが
非難の対象となりました。

いまは「ロンドンハーツ」や「めちゃいけ」が同じように非難さ
れ、ある意味お笑い番組というのは非難される位が丁度良いと
いうことかも知れません。

しかし、PTAが選ぶ「子供に見せたくない番組」で、これらの
番組は常に上位にランクインしているわけですが、「めちゃいけ」
はフジテレビ系列の土曜日8時ですので「子供」も見る時間でわか
るのですが、「ロンドンハーツ」は、テレビ朝日系火曜日に夜9時
です。

番組内容は互いをののしりあうコーナーがあったり、だまし企画
に下品企画と確かに子供に与える影響が懸念されますが、

「子供が夜9時以降もテレビを見ている」

ことにPTAはどう考えているのでしょうか。
この番組を非難しているPTAが何歳の子供の親かというところ
もありますが。そして見せたくないなら

「親の責任で見せるな」

と思うのですが。
子供部屋にテレビをおいて見るなといっても無理な話です。

余談となりますが、戦後教育の「個」の尊重かどうかは分かりま
せんが、独立した子供部屋さえも子供権利やプライバシーとして
いうことがありますが、これは日本で顕著に現れており、欧米諸国
は子供部屋ではなく「ベッドルーム」です。

簡単な身支度と寝るための場所で子供のプライバシーは親の監督
下にあります。

先日なにかの記事で見かけた指摘を紹介します。

「子供がテレビを見ることよりも
テレビに子育てをさせている親が問題だ」

なるほど。テレビを見ていると大人しくなるということから、
ついついテレビを見せてしまうというものです。

テレビ番組を上品下品にわけるのは好みではありませんが、
しかし、好ましくない番組というのは実際にあります。

「あどれなガレッジ」というテレビ朝日の番組のある企画では
芸人さんとテーマに沿った出演者とが討論と名の付いた口げんかを
します。

芸人さん側が興奮すると失格となり、素人も含めた出演者は
いいっぱなしです。しかもマックス下品に。

とにかく芸人さんの話は聞かずに揚げ足を取り、相手の主張に
耳を傾けず、自説のみの垂れ流します。話し合いにおいてこれ以上
の下品な振る舞いはありません。
相手の話を聞かないということは相手を認めていないということ
です。

それが企画の狙いであるのでしょうが、

「反論できない芸人を楽しむ」

というイジメのような図式です。
未来ある若者に見せる番組ではありません。
「朝まで生テレビ」も同じです。下品きわまりない。

どちらも

「自説は絶対に曲げず、他の意見に耳を貸さず、謝らない」

と定評のある朝日新聞系列のテレビ朝日というところだけは
笑えますが。

が、しかし。
どちらの番組も「深夜帯」。
分別のある大人が自己責任で見る分にはとやかく言うつもりはあ
りません。見なければよいだけのことです。
そして見たい人はどうぞご自由にと。

ところが子供見る「普通の時間の下品なこと」のほうにそこはか
とない恐怖を覚えるのです。

先日、「ハンカチ王子、早稲田優勝」でワイドショー系の番組が
大騒ぎしていました。

パレードの後の斉藤投手のメッセージのVTRがうけてフジテレビ
アナウンサーの菊間さんが、

「いじられキャラみたいですね」

芸人用語をアナウンサーが使うのは上品でしょうか下品でしょうか。

それに今、「いじられキャラ」という命名から虐めに発展している
ケースも報告されています。
いじられる=かまわれる、ちょっかいだされる、からかわれる。

多分そこにうっすらとある「可愛がられている」という意味で
使っているのでしょうが、からかいを「愛情」と我慢しているうちに
双方が一線を越えてしまっているケースが問題となっているのです。

いじられキャラと銘打たれて、理不尽なことに反論すると

「キャラにない」

と否定され、時には仲間はずれにされるといいます。
あつかいづらいやつきあいが悪いと。

ちょと軽率というか、それが彼女のキャラクターというのか。

菊間さんを例に挙げましたが、芸人用語やヤクザ用語を普通に使う
アナウンサーが増えています。

そして井筒和幸監督。
基本的には好きでも嫌いでもありません。
映画監督に品性も求めません。

子供も見ている朝の情報番組「めざましテレビ」にて映画宣伝の
取材で登場したときのこと。

インタビュアーのおねえちゃん、もといフジテレビ女子アナウンサー
の質問に対していきなり怒鳴り散らしたのです。

いらいらと落ち着きなさげで小馬鹿にしたようにメンチを切り、
その上で年端もいかない女の子を怒鳴る。

これが職場なら「パワハラ」です。

優位な立場を利用して、威嚇しているのですから。

同じ男として怒りを覚えました。
例えそれが「演出」であってもです。

先ほどの「いじられキャラ」ではありませんが、井筒さんは求め
られる「キャラ」からそうしたのかも知れません。
これが「深夜枠」ならどうぞご自由にです。

自分が気に入らない質問をされたという「シチュエーション」で
したが、

「気に入らなければ怒鳴る」

は、真っ当な大人のすることではありません。
ちなみにその気に入らない質問も怒鳴るほどのことではありませ
んでした。

話しを聞き出さなければという立場の女子アナウンサーを

「いいとしこいたおっさんが怒鳴る」

に対して、VTR明けで誰も指摘しません。

・・・これが当然となっている方が「子供に見せたくない番組」
だと思うのですが。

テレビの質の低下が子供に与える深刻な影響は「バラエティー」
ではないのではないでしょうか。
子供だましという言葉がありますが、子供だって

「お笑い番組」

という自覚で見ていますから。
だってくしゃみして金ダライが落ちてくるなんて信じませんよ。

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