新聞は激戦区と書き立ててくれ

統一地方選挙の谷間ということで、Web担当者フォーラムでも

「政治ネタ」

を書かせていただきました。
■Web担心得其の十七
「ウェブ担当者が日本を変える?! 政治参加の優待券」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/04/11/1156
当初、3ヶ月の連載予定でしたので、最終号予定だった3月7日
号で触れる予定のネタでした。

原稿料を頂いている以上、企画に沿ってさらに「受ける記事」を
狙わなきゃと考えつつ、しかし、どうせなら最後にメッセージを
残したいと考えていたのです。

政治参加する方法は沢山あるよ。
ネットの中でいくら吠えても殆ど社会は変わらない。
いつか、制度が変わって影響がでる日が来るかも知れないけど、
待っているだけでは運任せ。
「その日」に自分がいなけりゃ意味がない。

だから参加しようよ。
ネットのボスザルになるより面白いよ。

というメッセージを投げかけたかったのです。ネットの住民に。

地盤も血縁もお金も知名度もない私ができたのです。
あなただってできるかもしれないと。

著作を発表する前の無名のころの話しです。

考えて行動すれば扉は必ず開きます。と、今も足立区の

「産業振興の取り組み」

を取材している過程で、役人仕事と役人の態度に腹を立て、
さらに「役人の仕組み」が構造上そうさせていることがわかり
これはまた近日まとめる予定です。

久々に血液が逆流するぐらいイラっとしました。
これも動いたから見えてきたものです。

余談ついでですが、先日のウェブ担の編集部との打ち合わせし
た際に

「ミヤワキさんに『受け狙い』は期待していません。
現場で培った『本当に役に立つ記事』をお願いしたいのです」

ですって。浅ましくてスイマセン。

そして今回、わがままを言って政治ネタ。
次回は商売用に戻ってメルマガについて。
現場ネタならまだまだあります。

そんなわけでウェブ担と連動企画。
「政治とメディアとご近所情報」について。

石原都知事が再選したことが相当気に入らないようで、新聞
では些末なことや「今後の課題」をあげつらいネガティブキャ
ンペーンに勤しんでいますが、春の新聞週間に新聞離れを
加速しそうで心配です。新聞好きとしては。

世論は自分たちが作り出すという気概は良しとしますが、
自分たちの考えにそぐわない世論は認めない姿勢は、市民感情
から違和感を覚えるのです。

「なにさま?」

と。

すくなくとも民主的な手段で280万人の「信任」を受けた
のです。280万人というとチベットの人口と同じぐらいです。
チベット280万人が一斉蜂起したら・・・とこれは別の話。

選挙前に「300万票獲得の前回とは」という論調だったのに
蓋を開けたら1割ぐらい減っただけでした。

それではその新聞の取材力はというと、ビジネスマンの雑談の
ネタもと日経新聞の人気連載「私の履歴書」で、読売新聞の
渡辺恒雄(ナベツネ)会長兼主筆が

「政治家と癒着していた」

という告白は秀逸でした。
記事としては政治闘争の裏側に参加していたということで、
取材するためには必要なのだろうなぁということは分からないでも
ありませんが、それを

「現役の会長で主筆」

が公にする感性が彼はスゴイなぁと。そして、そのまま掲載して
いた日経さんも。

ナベツネさんの話は「昭和史」の一部でもあり、歴史としては
面白く、「言えないこと」が政治の世界では沢山あることを教えて
くれるので機会があれば一読をお奨めします。

・・・墓場まで持って行けよ。という気もしますが。

昭和史から足立区へと小さい話しへ。

都知事選と同じ日に足立区では「都議補欠選挙」が行われました。
区長選に出馬するために辞職した都議がいたからです。

新聞は激戦区と書き立ててくれました。

「保守分裂選挙」「悪夢の再来を怖れる自民党」

などなど。
区長を目指すために自民党を離れましたが、元都議は自民党で
補欠選挙には前回の都議選で落選した元議員がでるだろうと
誰も見ていました。

そこに「最年少で足立区議になった」という自民党所属の議員が

「俺がでたい」

と申し出たのですが、そこは組織です。順序があります。

でもでたいんだもんと、彼は自民党を離れて「無党派」として出
馬しました。ついこのあいだまで自民党にいたのにね。

これを「新聞」は「保守分裂」と騒いだのです。

都知事選挙にでていた「下町のドラえもん(と、いう名前は
足立区民の大半が知らないでしょう)」こと、吉田万三さんが
足立区長になったときは、前任区長の超長期政権の後継者争いで
保守分裂となり、間隙を縫う形で

「共産党政権樹立」

とあいなった苦い過去が「悪夢」で今回もそうなるかもしれない
と危機感を煽っていました。

また、最年少区議だった候補者は、今度区長選挙に出る方の
都議選の時の選挙参謀だったことから恐ろしいと締めくくっていました。

・・・区長選にでる方の御尊父は他界されていますが、元東京都
議会議長も努められた

「足立区の大物政治家」

で、地盤も看板もバッチリある方でトップ当選しております。
参謀の力よりも後援会の力がものをいうのが地方選挙です。

そして今回は「自公連立選挙」。
都議選のトップは自民ですが、僅差で創価学・・・公明党が
2位です。

ワン・ツーフィニッシュがガッチリタッグを組み、候補者も
落選したとはいえ僅差の「次点」の方。

いってみれば横綱相撲で勝てる選挙だったのです。

恐いのは油断だけ。

結果、新聞の地域面が「援護射撃」とあいなりました。

事実は一つしかない。

これは確かにその通り。
しかし、事実を見てそれをどう受け取るのか。どう表現するのか
何を感じるのかは十人十色。

ペーパーとして上がってくるものを基準に「報道」し、更に
「煽り」というベクトルが事実と異なる事実を彩ります。

政治とメディア、癒着も恐いですが、取材不足かもしくは
ベクトルがかかっているのか分かりませんが、

「統一地方選」

は、新聞報道よりご近所情報の方が的を射ています。
特に人生のベテランはいろんなコトを教えてくれますよ。

区長選の話しも

「あぁ○○の子供だろ? じゃぁ決まりだよ」

と一言で片づけられてしまいました。ご近所のベテランに。
統一地方選の後半戦がある地域の皆さん、ご近所のベテラン情報を
仕入れてみると報道のいい加減さを体感できて面白いですよ。

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